ピッコマ『実は私が本物だった』第8話 ネタバレ&感想

第8話 ネタバレ

キイラ
キイラ

「あなたに謝りたいことがあるんだけど聞いてくれるかな?」

「え?公女様が私にですか?」

「実は私・・・あなたに嫉妬してたの。あなたのように認められたかった。騎士団のみんなから・・・

だから・・・この場を借りて謝るわ。これからは主導権を握るためにわざと対立したりあなたのやることに口出ししたりしない

騎士団のことはあなたに一任するから。私の顔色をうかがったりわざわざ意見を聞く必要はないわ」

「公女——」

「団長!最終合格者が決まりました」

「じゃあ行きましょう」

******

「大陸の盾バルビス騎士団の一員となった一人ひとりを歓迎する。確か今夜、新人騎士のための歓迎会があるわよね」

「はい・・・ただの飲み会に近いですけどね」

「費用は私が全て負担するからみんな思う存分楽しんでちょうだい」

喜ぶ新人たち。

しかし

ウォルフォード
ウォルフォード

(まさか団長・・・今年も来られるつもりじゃないよな?)

「はぁ・・・団長が来たら気まずいだろ」

「今年も盛り上がれずに解散かぁ・・・」

ブツブツと小声で話す騎士たちを副団長のジョゼフが睨む。

キイラ
キイラ

「ちなみに今夜私は参加しないわ」

キイラの言葉に騎士たちが喜ぶ。

「正直、全然お呼びじゃないのに・・・空気読まずに毎年参加しちゃってごめんなさいね」

固まる騎士たち。

「でも悪気はなかった。みんなと仲良くなりたくて参加したんだけど・・・

私がいたら気楽に楽しめないってことに気付かなかったの。でも、これからは邪魔しないから安心して楽しんで!」

皆顔を青ざめる。

しーん・・・

(あれ?喜んでくれると思ったのに・・・どうしちゃったのかな?)

「じゃあ・・・私はそろそろ失礼するわね」

キイラが去ると

「この展開は・・・かなりヤバくないですか!?僕たちが不満に思ってたってことが団長の耳に入ったってことだから・・・」

「いい加減空気読んで来ないでほしい・・・これはギリギリセーフだよな!?」

「公女様が歓迎会に参加された理由がまさか——俺たちと仲良くなるためだったなんて知らなかったああ!!」

「だったらなんであんな無表情で飯ばっか食ってたんだよ!?」

「早く終わらせて解散しようって意味かと思ったし!!」

「あの・・・公女様は真面目な優等生ですのでどうやって一緒に楽しめばいいか分からなかったのでは?」

「!?」

「じゃあ本当に僕たちと仲良くなりたかっただけなのに・・・そうとも知らずに空気読め~なんて言っちゃったのか?」

「なるほど!それであんなに悲しそうにされていたのか・・・!」とジョゼフ卿が言う。

「全部・・・僕たちのせいだったんですね」

「副団長どうしましょう!?」

「とりあえず私が代表で謝罪してくる」

「次からは・・・いや今日からはぜひ参加していただきたいとお伝えください!」

「楽しみ方なら僕たちがいくらでも教えられるんで!!」

「わ・・・分かった」

「頼みましたよ副団長!!」

******

『この場を借りて謝るわ』

キイラの言葉がよみがえる。

「嫌われていたわけでは・・・なかったようだな」

(つい昨日までは神経を尖らせている印象だったが・・・今日の公女様は・・・)

ジョゼフ卿
ジョゼフ卿

(とても自由で別人のようだった)

******

「治療師を送ってくださったお礼に参りました」

「書面で済ませれば良かったものを・・・時間の無駄だったな」

「この私が閣下のお時間を無駄にするわけが・・・これからは朝のご挨拶を省略させていただきます」

ピタッと父の動きが止まる。

「毎朝閣下の大切なお時間を奪ってしまったこと・・・心からお詫び申し上げます」

キイラ
キイラ

(どうせ朝の挨拶なんてどうだっていいんでしょ?)

父が何か言葉にしようとした。

しかし——

「・・・・・・好きにしなさい」

「ありがとうございます閣下。それともう一つだけお願いがございます」

「お願い?」

キイラ
キイラ

「当分の間、団長職を退いてもよろしいでしょうか」

第8話 感想

騎士たちの誤解が解けた感じですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください