ピッコマ『ある継母のメルヘン』第53話 ネタバレ&感想

第53話 ネタバレ

「意外だったわ。あんな騒がしい方法で対処するなんて」

「私も皇后が突然撤回を宣言された時は驚きました」

皇后
皇后

「・・・本論から話すと私はあなたのことを信じられないと思っていたの」

シュリー
シュリー

「だから私を引きずり下ろそうとなさったのですか?」

「やけに平然としているのね」

「そんな方は今までも大勢いらっしゃいましたから」

「意外にもあなたがとても強硬な姿勢で出てきたことで全てが私の思う通りに行くことはなかったわ。本来であればあなたが涙を流しながら許しを請い

私はあふれんばかりの寛容さでそれを受け入れ義理の息子の手首の代わりにノイヴァンシュタインの財産権の大半を受け取る

そんな劇的な場面になるはずだったというのに」

「そのようなお考えでいらっしゃると分かっていたら人騒がせな方法をとるのは考え直していたかもしれませんわ」

「はじめから私と財産について交渉していた方がよかったという話かしら?」

シュリー
シュリー

「・・・いいえ。ジェレミーを守ることはもちろん重要ですが受け取ったものをそのまま返す義務もありますから。

できる限りの方法でぶつかったことに後悔はありません」

「良い心がけね。でもそれでは足りないわ。

当主権を譲ろうとしたでしょう。事を急ぐあまりまだ1人でろくに歩けもしない赤ん坊に・・・

その後は一体どうなるかしら?黄金の獅子を手に入れようとする者たちが次から次へと現れるでしょう。

あなたが去った後、今日のような争いがまた起こったら子供たちだけで対処できると思っていたの?」

皇后
皇后

「この家門を率いることは絶対にそのような容易いことではないわ。だから何があっても諦めることは許されない」

「あなたのその座をもっとがむしゃらに掴み続けなければならないのよ。これから見守らせてもらうわ。

まあ、すでに眼差しだけは上等だけれど」

******

皇后との面会も終わり

(・・・認めてくださったような・・・)

ほぼ確定していた皇妃冊封から追いやられた後ありとあらゆる屈辱に耐え再びその座をつかみ取った方エリザベート・フォン・ニュルンベル

今後より大きな試練に襲われた時

見方にも敵にもなりえる相手

シュリー
シュリー

(そのどちらになるかは私に懸かっている)

厳しい戦いだったけれど

重要なものを手に入れられたのかもしれないわ

「お待ちしておりました奥様。すぐに屋敷へ帰られますか?」

「!」

「ええ、もう帰らなきゃ」

皆がいる

「家へ」

******

「そしてその後、皇后陛下が突然 裁判を止められて皇太子殿下が直接 弁護に立たれたためそれ以上の攻防はなくそのまま閉場となったそうです」

「そうか下がってよい」

「はい陛下」

パタン・・・

「・・・・・・」

結局、今回も耐え抜いたのか。

もう誰のものになろうと気にしたくなどなかった。

音もなく消える時まで目をそらしていればいいのだと信じていた。

なのに最後まで私の前に立ち

まだここにいるのだと叫んでいる

皇帝
皇帝

「こんな残酷な方法で私に復讐でもしようというのかヨハネス」

******

【シュリーside】

(静かだわ)

今日こそはぐっすり眠れると思ったのに。

ここ数日ずっと気が張っていたせいで・・・

「すっかり途中で目が覚めてしまった・・・

——もしかして、あなたもそうなの?ジェレミー

また一緒に夜の散歩ね」

ジェレミー
ジェレミー

「お前についてよく知っていると思っていたんだ。笑える話だよな本当は何も知らなかったくせに」

「手に怪我をしていたという事実も。今日、家に戻ってはじめて気付いたんだから」

「ジェレミー・・・」

「裁判で証言した父上の話すべて事実だろう?」

「ジェレミーそれは——」

ジェレミー
ジェレミー

「どうしてここにいるんだ?我慢する必要なんてないじゃないか」

「うちの家なんかのためにお前がケガをする必要もお前が苦しまなきゃいけない理由もないだろう。僕たちみたいな奴らのためにお前の人生をこの場所で浪費するべきじゃない。

お前は自分のことだけを考える権利があるじゃないか!

だから今からでも振り返らずにお前がしたいようにお前が望む通りに生きればいい!

・・・・・・どうか今ならまだ手を離せるからお願いだ・・・シュリー」

第53話 感想

シュリーもジェレミーも幼い顔なのにかなり追いつめられてて可哀想になります。周りで企む強敵たちが大人だから余計に幼く見えるのかな?

ヨハネスと皇帝の間で何かあったのかな?

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