ピッコマ『ある継母のメルヘン』第32話 ネタバレ&感想

第32話 ネタバレ

「アルベルン!こっちだ!」

「ウォルフ、先週に比べて人が増えた気がするな」

「減ったことなんてなかっただろ。ほら、そんな無愛想な顔してないでさっさと働けって騎士団長!」

******

「来年は教会からの救援金がさらに少なくなるかもしれない。サファヴィーの税金徴収が難航してるみたいなんだ。これもみんな聖者の地を乱そうとする属国の異教徒どものせいだな。でもこんな時こそより積極的に救援活動を行うべきだって教皇庁内部の評議会に建議するつもりなんだ。」

ウォルフ
ウォルフ

「神は苦しみ飢える者の側におられる少しでも多くの人たちが聖なる恩寵を感じることができるように努力するんだ。俺が枢機卿様から頂いたご恩のように」

「ああ、リシュリュー枢機卿様のことか。いつもその話をするんだな」

「当たり前だろ!5歳という幼さで聖職者の道を歩まれ帝国史上最年少で枢機卿になられた方だぞ!伯爵家の5兄弟の末っ子として生まれ清貧な生活を欠かされたことがなく!枢機卿になるなり異端から信仰を守護する信仰教理省の責任者の座につかれた教皇庁のダークホース!

そんな生きた聖者とも言える方が俺のような孤児の雑用係に司祭服を着る機会をくださるなんて本当に夢のようだったよ。おっと、また俺の話ばかりしてしまったなアルベルンお前は最近どうなんだ?」

ウォルフ
ウォルフ

「問題の侯爵夫人はあいかわらず汚点の塊なのか?」

「よく分からない。どこか変わったような気がするんだ」

「お~そのシュリーって女がまた前の奥様のようにお前の心をつかんでしまったみたいだな?」

ガンッ!!とアルベルンはテーブルを叩き怒る。

「アリーチェ奥様は高潔な真の騎士でいらっしゃった。奥様に対する俺の尊敬をそのような形で侮辱することはいくらお前でも許さないぞウォルフ」

「わ・・・分かったよ悪かったって。俺はただお前に隠し事をせずに正直に話してほしくて・・・」

アルベルン
アルベルン

「急に何を言い出すんだ?隠し事なんてするはずがないだろう。お前は俺のたった1人の友達なんだから」

ウォルフ
ウォルフ

「俺もさアルベルン。また来週会おう」

******

「あー!!俺の肉返せって!!」

「お前の肉は皿の上にのってるだろバカ!」

「そうじゃなくて俺が食おうとしてたやつを取ったじゃないか!」

「先に取った者勝ちだ!のろまのエリアス~」

「おい!捕まえたキツネの数が少し多かったからって偉そうにしてんじゃねーぞ!」

「偉そうにしてんじゃなくて偉いんだよ」

(殿下から止めないでくれって言われたから今日は放っておくしか・・・まったく公子・・・じゃなくてノラが来てたことに気づくかと思ったけどそんな気配はまったくないわね。

ばったり出くわしでもしたらジェレミーがカンカンに怒るだろうから明日説明を・・・)とシュリーは考えていた。

「実はエリアスも1匹捕まえたんですよ。ジェレミーがわざと逃がしてやったやつではありますけどね」

皇太子が顔を近づけてヒソヒソと言う。

(・・・・・・?)

「ああそうなんですね」

シュリー
シュリー

(何だろう殿下の距離が妙に近い気がする)

******

「貴婦人にとって夜の冷たさは毒でしょう。お戻りください」

「大丈夫ですわ」

「素晴らしい夕食をごちそうになったのにお礼を言うのを忘れていましたね」

「お礼を言うべきは私の方ですわ。一日中、子供たちの相手をしてやってくださったのですもの」

皇太子がシュリーを見つめる。

シュリー
シュリー

(まただ。どこか居心地が悪いこの感覚)

「・・・僭越ながら私に何かお話でも・・・?」

シュリーが尋ねると皇太子は慌てながら言う。

「えっ!?いえ!ただ今日一日がどれだけ楽しかったかを考えていただけで・・・!」

皇太子はシュリーを見つめ

皇太子
皇太子

「やはり夫人もお気づきなのでしょうか?僕があなたを愛しているということを」

シュリー
シュリー

「・・・・・・え?」

第32話 感想

皇太子がシュリーにまさかの告白です。母に似ているから気になっているのかなと思っていましたが急な展開に驚きです・・・

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