ピッコマ『悪役が施す美徳』第29話 ネタバレ&感想

第29話 ネタバレ

「・・・一体宮殿で何があったんだ?」

キースは父から『ジンジャー・トルテとの婚約はなかったことになった』と言われた。

「父上が突然あのようなことを言い出すなんて」

(まさか・・・ジンジャーとイザナがそういう関係に発展したのか?父上があっさり婚約を解消したということはその可能性も充分ある。舞踏会の夜から嫌な予感がしていたんだ。それに・・・)

「『幽閉された王子と侯爵令嬢』・・・」

キース
キース

(ただの小説とは思えないほど事実に忠実な内容だった。ジンジャーは小説の内容を信じレラジエより先にイザナの目を引こうとしたに違いない。だから僕にレラジエのネックレスを盗んで来いと指示したんだ)

「それができれば許してやると言いながら・・・!だけどそれより気に食わないのは・・・僕のことが一ページしか書かれていないこと!!」

(容姿端麗、大金持ち、憂いを帯びた瞳こんなにも完璧なのにそれなのに・・・)

「なんで僕が主人公じゃないんだ!?」

「お坊ちゃまお客様です」

「誰~?ひょっとしてジンジャー?」

「レラジエ様です」

キース
キース

(レラジエ・・・?)

******

「お久しぶりです」

「レラジエどうぞ座って」

(何しに来たんだ?ひょっとして・・・僕を許してくれたのか?)

「お元気でしたか?」

「いえ・・・元気じゃありませんでした。レラジエに悪いことをしてしまいましたので心が痛くて・・・深く反省する日々を送っていました」

(く~っ!名ゼリフ出ました~僕が女なら今ので恋に落ちるぞ!)

「あのようなことがなければ私たちうまくいっていたと思うのですが・・・残念です。あれからいろんなことを考えました。私もキキが人のものを盗むような人ではないと知っています。ジンジャーに指示されたのですよね・・・?」

「そうなんです!ジンジャーに指示されてどうすることもできませんでした。時間を巻き戻すことができたならもう二度とあんなことは」

「ですが時間を巻き戻すことなどできません。これを返しに来ました」

「こ・・・これは僕があげたネックレス・・・」

「ごめんなさい・・・もうキキには会えません。胸は痛いですが私たちはここまでです」

「・・・・・・」

キース
キース

(期待したのに別れの通達だったのか。ジンジャーともレラジエとももう終わりなのか・・・?待てよ・・・そうだこれだ!)

「レラジエ僕にもう一度チャンスをくれませんか?レラジエが知りたがっていたことの答えがわかったのです」

「私が知りたがっていたことの答えとは?・・・幽閉された王子と侯爵令嬢・・・?なんですかこの本」

「そこにジンジャーがレラジエの赤いネックレスをどうして狙ったのかが書かれています。とりあえず読んでみてください」

******

一方、ジンジャーとハメルは・・・

「違います。それとない色っぽさはそうじゃないんです!」

「う~ん・・・これはどうですか?」

「違う違うそれでもない!かっこいいけどどこか不自然」

「・・・細かすぎます」

「初日よりマシなのでがんばってください」

(ずばりハメルにレラジエを振り向かせる大作戦。これまでの恋愛バトルを思い返せば男の好みだけはレラジエと意気投合してきた。同じ人を好きになるのは日常茶飯事。私の婚約者であるキキまでもがあの女狐にそそのかされた。)

ジンジャー
ジンジャー

(・・・辛い過去の数だけ私はレラジエの男の好みをよくわかっている。だからそれを逆に利用して・・・!!)

「ハメル私が言っているのはそれとない色っぽさです。どこか陰りがあるようなわざとらしくない色っぽさ!それが私とレラジエの好みなんです!わかります!?」

「・・・ですが前にも申し上げました通りレラジエ様を好きだという確信はありません。もちろん小説の中の私は彼女を心から愛しています」

「う~ん・・・でもいつか結局レラジエを好きになるんじゃないですか?」

「未来が変わらなければそうなります・・・たまにレラジエ様を思い出すことはあります。胸が少し締め付けられますし・・・」

「それは恋の前兆です。今はよくわからないかもしれませんが恋に落ちはじめているんです。頭の中で鐘が鳴って胸がドキドキして目を閉じてもその人が浮かんでくるようになるんです」

「どうしてそんなに詳しくご存じなのですか・・・?」とハメルに尋ねられたジンジャーは

『生姜令嬢は思ったより惚れっぽいんだな』

イザナの言葉を思い出しニコッと笑う。

ジンジャー
ジンジャー

「私って恋多き女なのでレラジエを振り向かせる方法を必ず伝授します!」

ハメル
ハメル

「恋多き女・・・ですか。なんだか頼もしいです」

ハメルが微笑むとジンジャーはズキュンと心を打たれ

「・・・ハメル!今のです今の!」

「えっ?今のとは?」

「今の完全に『それとない色っぽさ』でした!!」

「い・・・今の・・・?今のってどれ・・・?」

2人が話しているとノックの音があり「お嬢様お客様が見えました」との報告があった。「誰!?こんな大事なときに!!」ジンジャーが尋ねると・・・

「レラジエ様です」

第29話 感想

ついにレラジエにも本のことがバレてしまったようですね。信じるかは分かりませんがジンジャーを訪ねにきたということは本の内容とネックレスのことを聞かれるのかなと思います。そして、ハメルはジンジャーにそれとない色っぽさのレッスンを受けてる内容でしたが色々と大変そうでしたwww

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