ピッコマ『悪党のお父様、私と結婚してください♡』第54話 ネタバレ&感想

第54話 ネタバレ

(ソルレアってそんなにイメージ悪かったの?)

「あの方のことでしたらあまり気になさらずに無視された方が賢明ですわ。それに姫様には頼もしい盾がいらっしゃるではありませんか!」

「あはは」

(ルボブニに帰る前までだけどね・・・)

「でも意外ですわね陛下がずっとそばに置かれると思っていたのですが急に神殿に来られるなんて・・・」

「アイベン伯爵夫人、姫様に神殿の案内をしなければならないのでお話はまた後ほどされるのはどうでしょうか?」とディエリゴが言う。

「あら・・・」

エレニカ
エレニカ

(・・・わたしの体質とここに来た理由は秘密だからか・・・)

「私が邪魔をしてしまいましたね姫様にお会いできたのが嬉しくてつい・・・また今度お話しできる機会があると信じてよろしいでしょうか?」

「もちろん!わたしも楽しみにしています」

(人を外見で判断しちゃいけないけど・・・ディエリゴとも知り合いだし仲良くなっても良さそうな気がする。ベルゴットの貴族界について教えてもらえるだろうしここにいる間おしゃべり相手も必要だから・・・

・・・まあどうせもうすぐルボブニに帰るんだけどね。うああ!また余計なこと考えてる!!)

こうしてわたしの神殿での生活が始まった。

******

数日後

ラウルス様『肌の調子がいいな最初から神殿に来ればよかったものを・・・』

エレニカ(正直、否定できない。いつも大丈夫だって言ってたけど実は全然大丈夫じゃなかったんだよね)

「わぁ~なんかすごく清々しい気分・・・ルボブニにいた時もこんな感じだったっけ?」

「顔色が全然違いますね姫様」

「ですよね?わたしも毎朝感じてます失った美貌を取り戻したっていうか・・・」

『もうちょっと力を入れて拭きなさいそこの手の間もちゃんと・・・』

「はいはい、ちゃんと拭きますから心配しないでくださーい」

ラウルス様の言葉に小声で言いかえす。

『そ、そんなにゴシゴシ拭くな!目は魂の窓という言葉を知らないのか?』

「・・・・・・」

(もう一度文句言ったらくり抜いちゃうわよ?)

「よーし終わった!」

「姫様どうか無理なさらないでください」

「全然無理してないから心配しないでくださいっなんだか力がみなぎってくる感じなんでこうやって発散させなきゃ!」

「陛下の耳に入ったら私のことをどう思われるか・・・」

「わたしがするって言ったんだし大丈夫ですよ。神殿で過ごすからにはわたしも神官の皆さんみたいにお仕事しなきゃ!」

(普段ならすでに疲れてるはずなのに全然元気でむしろ楽しいし!)

「どれどれお掃除するとこないかなぁ~」

「ん?」

キョロキョロ見回すとカーテンで隠れた場所があった。

『入ってみるか?』

「あそこに何があるんですか?」

『私』

「え?」

『私だ入って確認してみなさい。君と毎日遊んでくれる慈悲深い神がどんな顔をしているのか気にならないのか?』

「あはは、わぁすごく気になる~」

エレニカは階段を上がり赤いカーテンの前までくると(誰もいないよね?)とささっと見わたす。

「わあ・・・!」

カーテンの中を覗くとラウルス様の肖像画があった。

「ラウルス様ってあんな顔なんですか?普通に美人だし。しかも人間の姿だったんですね!」

『ふふっ、これはいくつかある私の姿の一つに過ぎない。人間にとって一番身近な姿で降臨するのはこの私の思いやりと言えるだろう』

(あんな真面目そうな顔してなんか軽い感じなんだよね~ギャップあり過ぎてついてけない。・・・ん?何だろう?)

「何かが刻まれてるみたいですけど・・・・」

『多分そこにあるからよく探してみなさい』

「何がですか?」

『君が想っている男だ。地上で私に最も近い子・・・その子の名前が刻まれている』

(名前?わたしが知らない名前が他にあるのかな?)

「・・・げ!」

ラウルス様
ラウルス様

『私が直接授けた名前だ』

エレニカ
エレニカ

(まさか洗礼名!?)

「ベルゴット初代皇帝のフルネーム・・・」

『アドレア・・・私の初めての息子の名前だ。私が授けた名前の使い道を知っているか?』

「うーん・・・プロポーズの時に教えてあげるんでしたっけ?」

『・・・地上ではそれが一番重要な使い道とされているのか?』

「さあどうでしょう・・・」

エレニカは他の世界の人間だから知らなかった。

ラウルス様
ラウルス様

『洗礼名は私を地上に呼び出す鍵だ』

「!」

『ユーデタでタブー視されているものがあると言っただろ?』

「そのせいでむやみに地上に来れないと・・・」

『10年に一度地上に降臨する時私の子どもたちは私が授けた名前で私を召喚する』

「それを早く言ってくださいよ!じゃあ私もラウルス様を召喚できるんですか!?」

『君には無理だ』

「どうして!?わたしもちゃんと洗礼受けたのに!」

『じゃあ君の洗礼名は?』

「え・・・えっと・・・」

『それに洗礼名を知っていたとしても君には不可能だ。私を地上に縛り付けるだけの神聖力が君にはないからな持っている神聖力を使い果たして死ぬのがおちだ』

「じゃあ結局待たないといけないってことですね」

『そうだと何度も言ったはずだが』

(こうなったらエウレディアンの洗礼名だけでも確認しとこ)

『ところで・・・とりあえず隠れた方がいいぞ』

「え?」

ガチャ

(だ・・・誰??ラウルス様に許可してもらったけど歴史の皇帝たちの洗礼名を勝手に見ようとしたことがバレちゃったらきっと怒られる!

なんでこのタイミングで入ってくるのよ!肝心のエウレディアンの洗礼名もまだ見てないのに・・・あっ!むしろまだ見てないからいいんだ!私はまだ何も悪いことしてない!!)

コツコツ

(あれ?足音が・・・)

コツコツ

(こっちに近づいているような・・・)

『しっかり隠れないと捕まっちゃうぞ~』

(わ・・・分かってます!!)

バサッ

「!!」

カーテンを開かれてしまった。

エレニカ
エレニカ

「あ・・・」

エウレディアン
エウレディアン

「そこで何をしている」

第54話 感想

神殿生活の方が体に良かったみたいですね。でも・・・こちら的には癒しが足りないです・・・でもやっとエウレディアンが最後の方で登場しました!

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