ピッコマ『ある継母のメルヘン』第45話 ネタバレ&感想

第45話 ネタバレ

回想

『拒絶だなんて!どうして・・・いや・・・大丈夫ロベルト説明はしてくれなくてもいいわ』

シュリー
シュリー

(聞くまでもない。きっと私のせいなのだろう)

(亡くなった娘の後釜についた者がありとあらゆる醜聞の主人公だったら受け入れたくないと思うのは当然のこと

こんな時でさえ・・・孫の安危よりも対面の方が大事だというのだろうか)

『仕方ないわね目的地をセバスティアン家へ変えましょう』

『!』

『セバスティアン夫人がライヒ伯爵の大奥様ととても仲が良いそうで。噂を聞いたことがあるの今ライヒ家に繋がることのできる唯一の糸は彼女だわ』

シュリー
シュリー

(ライヒ家が情けをかけることを拒んだのだから私も社交界の方式に則って動きましょう)

******

「ふふ・・・ふぅん・・・普通の方法では会ってもらえないから人脈の力を借りようってわけ・・・

まあ、ここに来たのは賢明な選択ですわ。ライヒ伯爵の母親は私を実の娘のように可愛がってくれているのだから。

長男は帝国戦争で戦死、アリーチェも病気でこの世を去り家門を受け継いだ次男はくだらない事業に熱を注いで結婚もしていない。

つ・ま・りライヒ家に働きかけるためには家の中の権力を握っている母親の心を掴まなければならないのに憎まれているあなたにそんなことは不可能でしょうからねぇ?」

「分かっていますルクレツィア」

「!?」

「わたしにはあなたのような影響力はない。貴族院議会の一員かつ侯爵夫人という名が色あせて見えるほど社交界の中心があなたであることは厳然たる事実です。

そのためことの顛末が明確であるにも関わらず」

「・・・・・・!」

「『先日の事件』以降、私も苦戦強いられているのです」

「何のつもりでしょう?そんな風に言えば私が折れるとでも思っているのかしら?」

「本気でなければここまで来ることなどなかったはずです。どうかライヒ家が門を開いてくれるようその力を貸してください」

「・・・・・・そう・・・ジェレミーのことを思えば手を貸してやりたいのはやまやまだけれどもう二度と顔を合わせぬことにしたのではなかったかしら?私たち」

シュリー
シュリー

「お望みのものを差し上げましょう」

「・・・・・・!」

「夫であるセバスティアン伯爵に従属しない夫人だけの財産。

私の見方は少ないけれどその代わり夫人の望みを叶えて差し上げることができる力を持つノイヴァンシュタインの当主として私はこの場に来ています。

これは頼みでありあなたにとってはこれ以上ない取引の機会なのですルクレツィア」

******

【回想】

『どうせもらいすぎたって困るだけですわ隠し財産だもの。適当に人をつけて管理できる程度のものが望ましいでしょう』

『その程度でご満足ですか?』

『・・・ヨハネスお兄様は長子だったから高等教育を受けることが当たり前だったけれど

受け継ぐ爵位も財産も大したものではない3番目や4番目のお兄様たちまで教育を受けていた時私ができることといえばただ人形のように座って微笑みを浮かべることだけでした』

ルクレツィア
ルクレツィア

『推薦書と老婦人が喜ぶ薬瓶を一緒に差し上げましょう』

『でもこれで受け入れてもらえるかは分かりませんけど』

『充分ですわ。ありがとうございますセバスティアン夫人』

『勘違いされては困ります。生涯、憎まれる叔母となってしまったけれどジェレミーを助けるためですから』

『容赦するのは私ではなく子供たちです。でも家門の責任を負う自信もないのにどうしてあんなことを目論まれたのですか?後悔すると分かっていながら』

『私にもよく分かりませんわ。きっと怒っていたんです。

当主だなんて実子である私ですら夢に見たこともないその座をあなたはあまりにも簡単に手に入れてしまったように感じて』

ルクレツィア
ルクレツィア

『今思えばそこまで簡単であったわけでもないようですけど』

『それでは武運をお祈りしますわ侯爵夫人お気をつけて』

******

「!」

「雨が止んだと思ったのに・・・もうすぐ日も暮れるし今日はライヒ家を訪れるのは難しそうね。まだジェレミーにも会えてないのに…」

「一日中忙しくされていましたから奥様ももう戻って休まれた方がよいでしょう。

・・・お許しいただけるのであれば明日の訪問も私がお供させていただきます」

「ええ、心強いわアルベルン」

******

【ルクレツィアside】

「・・・実の子でも見知らぬフリをする場合なんていくらでもあるっていうのにまったく奇妙な光景よねぇ。

どこであんな子を見つけてきたのかしら?いや・・・どうやって『育て上げた』のかしら?理解ができないわ。あの努力と自己犠牲は」

ルクレツィア
ルクレツィア

「だからヨハネスお兄様は恐ろしい人なのよ」

******

「アルベルンもライヒ家に来るのは久しぶりでしょう」

「はい・・・侯爵様もアリーチェ前奥様が亡くなられてからは訪問を避けていらっしゃいましたから」

(そうだった昨晩調べた限りでは再婚後は彼さえも出入りを許されなかったから。

私はより一層、望みが薄いのかもしれない)

シュリー
シュリー

(でも、ぶつかってみなければ何も分からないもの)

ジェレミーの裁判までの残り時間

2日

第45話 感想

裁判までの残り時間が少ないですが大丈夫かな・・・?

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