ピッコマ『ありふれた転生女子の事情』第37話 ネタバレ&感想

第37話 ネタバレ

【バレリーside】

セレニア
セレニア

「ほんの一瞬通り過ぎていっただけなのに走る姿が忘れられなくて・・・」

バレリー
バレリー

(マジか??)

「もう一度だけでも会ってみたいけれどあの方の立場もあるでしょうし。だけど・・・どんな人かってことだけでも知りたかったんです。

もしかすると私ここを離れることになるかもしれません」

「えっ??」

******

「・・・だから詳しいことは言えないけれど領地では原因不明の現象が起きていて」

アップルタルト作りの準備をしながらセレニアが言う。

「それにセレニアが関わってるんじゃないかと疑われているんですって?王様の命令で連行されそうになったんだけどそれは何とか逃れてその代わりに調査団として派遣されるかもしれないってことなんですね?」

「まぁ、そういうことです。そんな顔しないで。ちゃんと調査すれば元の世界に戻れる手がかりが見つかるかもしれないし。

もしものときはエドウィンとカイロスが心強い味方になってくれるでしょうから」

「・・・そんなのあまりに楽観的過ぎるわ。いくらセレニアが強いからって未知の現象まで解決できるわけではありません。

本当に運がよければ元の世界に戻ることができるでしょうけど。もしもその現象がずっと続いていくら調べても手がかりがなかったら?

あちこちの領地でそんな現象が続いたらそこに住む人々は当然動揺するし、そんな状況に陥った原因を王様のせいにして不信を抱くことでしょう。」

バレリー
バレリー

「そういうとき王様はどんな方法を取ると思いますか?

魔女狩り」

「そういうことになったらその現象の原因がランのせいなのかどうかそんなことはどうだっていいんです。必要なのはバラバラになった民衆を一つにできる共通の敵・・・黒い髪の生贄だけですから。

あの人を必ず捕まえるのよ。今日習ったアップルタルトを作ってあげながら何としても仲良くなるんです!」とムレアの似顔絵をさしながら言う。

セレニア
セレニア

「このこととその人が何の関係があるんですか?」

******

【ボルシェイク家】

ムレアの写真を見ながらマーシャルは何か悩んでいた。

「マーシャル!どう?卵の効果でアザが取れた?」とエディスが尋ねる。

「・・・・・・」

「見てみて~!」

「・・・あんまりみたいだけど?」

「えっ、それじゃ困るわ。ティーパーティーのシーズンの前までに見た目を治さないといけないのに!!」

「まったくだよな。殴り合いのケンカなんかするからいけないんだろ?」

「だって頭に来るじゃない!お姉様がドウェロ公爵と婚約したのが羨ましいならそう言えばいいのに上品なフリして陰険なことをベラベラと!

だからこれからは意地悪な令嬢たちは私が相手してやるわ!あんたはまだチビだし素直過ぎるから口汚い女たちには勝てないわ!」

「おいおい・・・」

「ところであんたさっきから何を見てそんなため息ついてるの?」

エディス
エディス

「まあっ!女性??ちょっとあんた年上の人に片思いしてるの??」

マーシャル
マーシャル

「姉さんに調べるようにって頼まれたんだ」

******

【マーシャルの回想】

『じゃあ姉さんまた・・・』

『気をつけて帰るのよ。エディスにこれを渡して。あの鏡の代わりだって言ってね。それから今日やり合ったクァルテ令嬢の家について調べて教えてほしいの。

公爵家と繋がりあるって言ってたでしょ?今日のことで家に恨みを持つかもしれないから前もって準備してた方がいいわ。

まぁ、そんなに疑うほど悪い人には見えなかったけど気をつけて損をすることはないから』

******

【ボルシェイク家】

「調査したところによるとクァルテ家は強くも弱くもない平凡な騎士団を所有している程度の地位の低い貴族に見えるけど実際は当主はかなり頭の切れる情報収集家で顔が広いことで有名な家柄らしい。

姉さんには調査の通り報告の手紙を送ったんだけど。彼らが今後どんな行動をとるのか・・・」とマーシャルはエディスに言う。

******

【バレリーside】

「いくら皇太子様が次期皇帝だといっても今の皇帝に逆らうことはできません。カイロスが権力のある一族の公爵ということはこれに牽制する貴族も多いでしょう。

政治的な状況においては人の数ほど重要なものはありません。だからあの顔の広い男爵の娘と仲良くなるんです。

・・・まぁ、ランが望むような関係にはなれるかもしれないけど。強さにこだわる人のようだから。ランを尊敬して姉のように慕うかもしれません」とバレリーは言う。

「あの人が強さにこだわるですって??」

「・・・そんなにうれしいの?ただ走っていくのを見ただけなのにこんな似顔絵まで描いて探すほど顔をじっくり見たんですか?それとも愛の力?」

「いいえ十分に訓練をしてたので慣れてるんです。例えばこんなふうに・・・こうやって師匠の目を見て訓練するんです」

「顔近すぎ・・・もういいから・・・」

近すぎる2人の後ろ姿をカイロスが目撃する。

第37話 感想

マーシャルがムレアの写真を持っていたので、まさかあの時の出会いで恋に落ちたのかと驚きましたがバレリーから調査するように頼まれただけだったようですね。

そして、カイロスは一瞬だけ登場しましたが何か誤解でもしそうな展開ですwww

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