ピッコマ『小説の中の悪女皇帝になった』第19話 ネタバレ&感想

第19話 ネタバレ

【ユリア回想】

「今引き受けると言ったのか?」

「はい。喜んで引き受けましょう」

ユリア
ユリア

(やった・・・!どうすればいいかと悩んでいたけどよかった。他の人を探してもなんだかしっくりこなかったし。なによりシリルはストレートに言ってくれるからね。

私も人である以上間違えることもある。その時に正しいことを言ってくれる人が必要だからね)

「よろしく頼むぞ」

「はい」

(本当によかった)

******

「こんな夜遅くまでお疲れではないですか?」

剣の練習をしているユリアに声をかけてきた。

「むしろ疲れたから出てきたんだ。そういうお前は大丈夫なのか?ユースト」

「陛下より先に弱音を吐くわけには参りません」

「ふ~ん」

ユリアがユーストを手合わせに誘った。

剣がぶつかり合う。

「仕事のしすぎです」

「そうなのか?」

「まだ万全の状態ではないと聞きました」

「口の軽い主治医だな」

「私は陛下の身の回りのお世話を任されております」

「・・・・・・お前はいつも損してばかりだな」

「なんのことでしょう」

ユリア
ユリア

「シリルと他の者を説得したのはお前だと聞いた」

「・・・・・・」

(ユリアに対する貴族たちの敬愛を察して説得し、またそれを根拠にシリル自ら出向かせることで貴族たちのプライドも守ってあげた。自分のプライドは捨てて・・・

小説を読んでいる時から思っていたけど本当に素敵な人だわ)

「今日も相手になってくれて礼を言うぞ」

「とんでもありません」

「明日も早めに出てきてくれやることが山ほどあるからな」

「はい。あとは私が片付けます」

「ああ。頼む」

「・・・・・・」

******

【ユースト回想】

『聞きました?あの子のこと。公爵家の隠し子らしいです』

『なんと汚らわしい』

『俺たちと同じ待遇を期待するのはやめておけ。生まれが違うからな!』

ユリア
ユリア

『ユーストみんなにバカにされることが当然だと思うな!』

ユースト
ユースト

(その言葉は・・・ずっと私の光になり)

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「ちゃんと体をほぐしておけよ。わかったな?」

「・・・はい」

ユースト
ユースト

(その光の傍にいられるのなら私のプライドなど喜んで差し出せる。

なんだってできる)

******

「明日から3日間休暇をいただきます」と目の下にクマを作り沢山の書類を持ってきたベヌース伯爵が宣言する。

「3日間?」

「ええそのくらいは働いたと自負しています」

******

【ベヌース伯爵回想】

ベヌース伯爵が書類を運んでいるとそれをみた貴族たちがヒソヒソと話す。

『どうやら陛下がベヌース伯爵を宰相に任命したのは我らを気遣ってのことのようです』

『ええ私もそう思います』

『ベヌース伯爵も仕事に熱心な人だと思ったのですがそれ以上とは・・・』

『ですが少し面白い光景ですね』

『あんな疲れた彼の顔は初めて見ましたよ』

『陛下はベヌース伯爵に容赦ありませんね』

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ユリア
ユリア

(かれこれもう1ヶ月も経ったのか・・・確かに仕事ばかりすると疲れて何もできないわね)

「わかった3日間休んでいいぞ」

「何を仰るのですか?」

「ん?」

「陛下も一緒に休んでいただきます。明日から3日間イースターなんですよ!?陛下が休まなければ他の者がまともに休めないでしょ!!」

「・・・・・・」

(上司が働くからって部下が休めないことはないのに・・・)

******

【ユリア回想】

ユリアは昔あった会社での出来事を思い出す。

『有給だと?上司はまだ頑張って働いてるのに君は休むのか?まったくいい世の中になったものだ』

『・・・・・・』

『別に休みたいなら休んでいいよ?』

『・・・・・・』

ユリア
ユリア

(あんなダメ人間にはなりたくない・・・)

******

「こうなることがわかっていればボクも今日休みを取ったのに!陛下が外出されるのにご一緒できないなんてあり得ない・・・」

「ダメですよ。今日はフェリックスの代わりがいませんから」

「わかってます・・・」とブツブツ話す。

「留守の間、城を頼んだぞ」

ユリア
ユリア

(城の外に出るのは初めてだわ。ちょうど休みだし。自分が治める国なわけだから近くで見てみたい)

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(・・・ん?)

馬小屋に行くとそこにはユーストがいた。

第19話 感想

どうやら社畜だった癖が抜けないようですね。それに以前よりも体力のある体に乗り移ったせいもあるのかな?

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