第15話 ネタバレ
「騎士団全員を・・・」
「そんなバカな・・・」
「アリタ伯爵ここはどうすれば・・・」とフェーズ公爵が尋ねる。
「ご心配いりません。対策はできております」
「対策?」
「ええ、閣下をお連れするんですから。いくつかの手は打っております」
アリタ伯爵が光玉を投げた。
「これ以上あの幼き皇帝に頭を下げなくてもいいんですよ。皇帝が連れて来たのはたかが数十人の近衛隊。相手になどなりません」
すると隠れていた騎士団が現れ皇帝に立ち向かう。
(やっぱりね。まだいたのか)
「流石はアリタ伯爵だ!」
「この場で新たな歴史を刻むというのはいかがでしょう。あの護衛の数を見ると皇帝もこちらの手を読めてないようです」
「ああ、十分な報酬を期待していてくれ!」
「ええ!ぜひ覚えておいてください!」
(勝手にやってなさい)とユリアは思った。
「どうやらこの数の騎士を相手にするようですね」
「悪あがきにすぎんだろう」
「皇帝よ!聞くがいい!」
「・・・・・・申せ」
「これまでの過ぎた欲望や放蕩三昧!その上日に日に増していく残虐行為!本日ここでこの私フェーズ公爵が貴様を成敗する!」
「・・・・・・言いたいことはそれだけか?」
「な・・・なんだと!?」
「疲れたと言ったではないか退屈過ぎてな」
「こ・・・この・・・!!全員!暴君皇帝ユリアにかかれ!殺しても構わんぞ!!」
「はっ!」
騎士たちがユリアに襲いかかる。
「待てあの黄金の光は・・・なんだ?」
「・・・・・・皇帝・・・・・・のようです」
ユリアが剣気をまとっていた。
******
【回想】
(陛下から稽古を申し出られたのはいつぶりだろう・・・最初は不慣れな様子だったがすぐ以前の動きに戻った)
ユーストがクスッと笑うとユリアの剣が腕を切りつけた。
「くっ」
「稽古中に笑うとは油断するな。お前との稽古の時だけは容赦するつもりはないからな」
「・・・・・・はい。申し訳ございません」
(すでに自分の体に刻まれた傷で十分身に染みてます)
******
(ユーストと稽古しておいてよかった。最初は剣の扱いに困っていたけどおかげでユリアの感覚のほとんどを掴めてきたわ)
ユリアが真っ先に敵と戦う。それをみたユーストは
(止める隙も与えずにいかれるとは何も変わっていないな。しかし部下たる者陛下にばかり戦わせるわけにはいかない)
フェリックス「勘違いしないでくださいね」
ユースト「何をだ?」
「陛下の格好良い姿を知っているのも助けられるのもあなただけではありませんから!」と魔方陣を書いた。
「・・・・・・」
(無視!?)
ユリアが戦っているとユーストが背後の敵を倒しにいく。
「死ね!この暴君!」
ユリアに敵が死角を狙って襲いかかってきた。するとフェリックスの魔法が敵をとらえる。
「汚い手で・・・陛下に触るな!!」
「ううっ・・・ば・・・化け物・・・」
第17話 感想
剣を使ったことがなくても体が覚えていたとはすごいですね。3人で倒してしまいました。