第15話 ネタバレ
警備隊を呼ぶのは大げさだと言うミエールにアリアが「どうしてそんなにはっきりと言えるの?」か尋ねる。
「どうなのかしら?馬の状態を知っていたの?」
「その・・・話を聞い・・・」
「どこで?だれから?」
「それは・・・」
言いよどむミエールに侍女のエマが耳元でヒソヒソと何か伝えていた。侍女から助言がもらえたおかげか、あたふたしながらも「それは仮定の話です!結果的に無事だったからそこまで大ごとにしなくても・・・」
ミエールの言い分に追い詰めていたアリアは「それも一理あるわね」と話すが
「でも・・・たまたま運がよかっただけかもしれないじゃない?タイヤが外れて馬車に押しつぶされていたかもしれないのよ」
「それはありえますけど今回は・・・」
「もしその馬車に乗っていたのがミエールだったら!あなたからそんな話を聞いたらあなたは平気でも私は・・・!また同じことが起こったら・・・次こそ馬車が潰れてしまったら!?そんなことをずっと考えてしまいそうだわ・・・」
アリアが頬を赤く染め泣きそうな様子で話す。ミエールとエマはアリアの迫真の演技に何も言い出せずにいた。
アリアは「怖い・・・!」と言いそのまま母にすがりつく。「そんな思いしたくないのよ心配しすぎかもしれないけど考えただけでつらいわ・・・本当に運がよかっただけなのよ」アリアの言葉にミエールは「そうですね・・・」と返す。
「お母様に決めていただきましょう」
お母様はもちろん私の味方だけど
「いいわよね?」
(ミエール答えなさいあんたの部下が震えているじゃない とっとと答えてちょうだい!あんたはもう用済みってその口から!)アリアは暗く微笑む。
ミエールが「・・・そうですね」と肯定すると、馬丁は「ヒイイ・・・」と叫び声をあげ震えて座り込んだ。
見ていた使用人たちからザワザワと「怯えてるみたいね・・・」「大丈夫」「医者を呼んだほうが・・・」と心配する声があがる。ミエールは悔しそうに口を噛み微かに震えていた。
食事の席に座るアリアは使用人にミエールのことを尋ねると「体調が悪いのでお部屋に戻られたようです」と話があった。
「そう・・・最近は部屋にばかりいて心配だわ」
(私に会うだけで気分が悪くなるでしょうね今日なんて特に最悪だったでしょう)
「判決をくだすときは来てくれるといいけど・・・」とアリアの母は言う。
あんたがどんなに頑張っても私には勝てないのよ 殺される運命だったけどそんなことはもうどうでもいい と機嫌よく食事しながら思うアリア。
執事はアリアに「宝石店のかたがいらっしゃいました」と伝えニッと微笑む。そんな執事にアリアは昨日味方しただけで態度がコロッと変わるのね私ったらこんなこともできずに苦労してたのね・・・と思った。
宝石を確認するアリアはこんなにしっかり作る必要はなかったけど丁寧に作ってくれて嬉しいわ 気にいったわ今日は楽しい一日になりそうねと思う。
「判定をくだすわ
イレクトをロースチェン家から解雇する それからヤギーの担当業務は馬小屋の掃除に変更よ」
「若くないのに馬小屋の掃除・・・?」「俺たちが指示するのか?」と使用人は話していた。アリアの母の判定にくらっとするミエールは「おさきに部屋に戻ります」と言う。
「ミエールお嬢様の顔色が・・・」「心配で眠れなかったのかしら・・・」とヒソヒソ使用人たちが話す。
アリアは「私のことをそんなに心配してくれたのね・・・ゆっくり休んで元気な姿を見せてくださいね」とミエールに言う。「そ・・・そうさせてもらいますねではおさきに・・・」と部屋に戻ろうとするミエールをアリアは引きとめる。
「ジェシーさっきのネックレス出してくれる?いま渡すか迷ったけど・・・最近なかなか会えてないですし次いつ会えるかもわからないから・・・私からのプレゼントよ」
ミエールの代わりにエマから指示を受け、そばかすの侍女が1人プレゼントを受け取りに行った。その場でプレゼントを開き他の使用人たちにも見えるようかかげる。輝くネックレスに周りの反応は良く「ドレスを借りただけであんなお返しを・・・」「あんなに高価そうなものを・・・」とヒソヒソ使用人たちが話していた。
アリアが「気にいらないかしら?」と尋ねるとミエールは「そんなことありません・・・」と言う。
(お返しに満足できないのよね?)
アリアは手にとっていた侍女からネックレスを奪い「一度つけてみる?」とミエールに尋ねる。ネックレスを付けたミエールに「とってもお似合いです!」と受け取りに行った侍女は言う。しかし、何か気にくわないのか眉を寄せるエマ。
母は「仲がいいのねじゃあ私は外出のしたくをするわ」と先に退室してしまった。執事に任せて自分はなにもしてないくせに自分の母親だけど本当にズルい人ねと思うアリア。
(ミエールが恨みを買って首でも切られればいいのだけど・・・そんな都合よくはいかないよね次のチャンスを狙うとしましょう
ずっと気になってたけど・・・あの侍女・・・エマだっけ?ミエールの側からいっときも離れないしなにか怪しいのよね・・・
このさきとんでもない悪女になっていくけどいまはまだ13歳で幼いし今日のことはミエールだけの悪行ではないのかもしれないエマについて調べよう)
エマを怪しいと感じたアリアはまずはネックレスに見とれていた、そばかすの侍女に近づくことに決めた。
今回の件にエマが関与していれば・・・私が殺された日も関連していたかもしれない
殺されそうになった日を思い出しザワッとするアリアは砂時計を取りにいく。命を救ってくれた砂時計を見てると落ちつくとアリアは思った。
「お嬢様手紙を届ける準備が整いました」とジェシーは言いに来た。「思ったより早いのね」とアリアは言う。
「ここにレター用紙があったはず・・・」と言い、手にとると5枚も入れてくれていた。ハンカチのお返しのお礼を書くアリア。「お返しと一緒にはやめに送ってほしいわ」とジェシーに手紙をたくす。手紙を受け取るとジェシーは部屋を出ていった。
なんとなく砂時計をひっくり返すアリアは、楽しみねミエールの焦る顔が早く見たいわと思った。
「お嬢様お茶を新しくお入れしますか?」
「え?」
部屋にはなぜか部屋を出て行ったばかりのジェシーがいた。
なに・・・?と驚くアリア。
第15話 感想
ミエールをだんだんと追い詰めていましたが侍女のエマもかなり怪しそうですね。まさか黒幕じゃないですよねきっと・・・
そして何よりアリアは好きに過去に戻れる力を手に入れたのかな?