第51話 ネタバレ
「ん?」
紫色の瞳なんだか派手な身なり
「バレリーの妹か?」
「!!!」
カイロスが話かける。しかし、エディスは何も聞こえてなかった。
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【回想】
「ねぇ、ご存知?殿方たちは制服を着ると本来の体格よりずっとスリムに見えるんですって」
「騎士団にいる私のお兄様から聞いたんですが、モンスター討伐に出向いた際にドウェロ公爵の体を見たらお腹のところに板チョコのようなものが・・・!」
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~回想終了~
「ここに何の用だ?」
(話にしか聞いてなかったものがどうしてうちに??)
「その・・・私は決して怪しい者ではありませんっ!ア・・・アクセサリーを取ったらすぐ出て行きます!すみません!」
↑家の者
「落ち着いてゆっくり選べ」
↑お客
(私は何も見てない!!)
(そうよ私はちょっとアクセサリーを取りに来ただけなんだから!!)
「君はリボンが好きだろ?」
「どうしてそれを!?」
「これなんかどうだ?」
↑ただの客
「あ・・・ありがたく使わせていただきます!」
↑リボンの持ち主
「こ・・・これお姉様がくれたリボンなんです!!」
「そうか」
「わ・・・私はこれで・・・!貴重なお時間を邪魔してしまいすみません!」
↑家の者
「ああ」
↑お客
「そういえば使用人たちの話ではバレリーは書斎にいるらしいが」
「ええっ?よりによって今ですか??」
「書斎はどこだ?」
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【書斎】
「たぶんこの辺りの本を見たと思うんだけど・・・」
地下室にある魔法の本は結界のせいで見れないし。子どもの時にここで見た古代語の本はこの下にあるけれど。
先生が見てた本は私の身長では届かない・・・?
フワッ
体が持ちあがった。
「カイロス??」
「上にある本を取ろうとしてるんじゃないのか?手を貸そう」
「結構です!下ろしてください!何するんですか??」
「イテッ 僕はただバレリーが見えなかったから・・・」
「!!」
あぁ・・・私・・・この人にひどいことをしちゃった
「すっすみません!急に家に連れてきたのに初めて会う家族の中で一人にさせてしまって本当にごめんなさい。私・・・自分のことしか考えてなくて・・・すごく困ったでしょう?」
「?」
本当に困っていたのはボルシェイクの者たちだった。
それにあんなことをしておいて、ちゃんと結論を出さないまま放ったらかしにしてしまった!!
「緊急事態だから慌てていることは理解している。困ったことがあったら何でも僕に・・・」
「う・・・上にある本に!!手が届かないので困っています」
「・・・それだけか?」
「もちろんです!」
「・・・わかった」
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「・・・どうして本を調べてるのか聞いてもいいか?」
「マーシャルが怪我をした原因を探してるんです」
「・・・・・・」
「カイロスのことが信用できなくて説明をしないわけじゃないんです。聞いたところで解決方法もなく不吉なだけの話なんてカイロスも私の家族も知らないでいてほしいんです。そういう言葉がどれほど人を蝕むか私はよく知ってます」
『私が死ぬという話を予言者から聞きました』
『家族にもよくない未来が待ってるんじゃないかと心配なんです』
(こんな話をしたところで答えが出るわけないのに・・・)
不確かな言葉に何年も捕らわれるのは私一人で十分。
今、私がやるべきことは家族を襲うかもしれない危険な状況を止めること。
「・・・・・・」
バレリーは本に挟んであるメモ探しを続けた。
「僕がもっと努力する」
「え?何の話・・・ってどこに行くんですか?」
「バレリーにも君の家族にも頼ってもらえる人になるために僕にできることをしに行く」
そうして世紀の対決が始まるのだが・・・
第51話 感想
人んちで板チョコ見せんなよwwwそれにしてもカイロスの泊まった部屋はエディスの部屋だったのかな?アクセサリーを取りに来ていたけど・・・?