第50話 ネタバレ
父「今から一緒に地下室に行ってくれないか?」
バレリー「もちろん行きます!あ・・・その前にマーシャルは動けなくて退屈でしょうから・・・」
魔法で光の玉を浮かべた。
「ポンポン覚えてる?」
「!!」
「ちょっと行ってくるから久しぶりに一緒に遊んでてね」
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【地下室】
「これは・・・いったい何なんですか?」
「魔法の結界のようだからデスティーニに知らせようとしたが行方がわからない。魔法の解読を学んだお前なら何かわかるかと思って失礼を承知で慌てて連絡をしたんだ。
もしかしたらこの屋敷全体に大きな危険が及ぶんじゃないかと・・・」
「知ってます。これ・・・見たことあります」
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【回想】
先生「お前魔法理論と解読はなかなかのもんだな。だが実践となると全然ダメだ。機会が暗記してるみたいで詰め込み式教育に慣れてるみたい」
バレリー(それのどこが悪いのよ?努力すればいいんでしょ)
魔法書に紙が挟んであった。
「先生これは何ですか?」
「あぁ、それは私も知らん」
(未来ではこの世界にも漢字みたいなものができるのかな?)
「思いついたことを書いただけだ。私が見た未来にはそういうおかしな文字で書かれた魔法式があったんだ」
「それが何なのかは時が経てばわかるだろう。私の目に見える未来は時が経つほどはっきりしてくるからな」
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~回想終了~
バレリーがふらつく。
「大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。それより・・・」
「今すぐ書斎に行って先生が残した手がかりがないか探してみます」
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一方、部屋に残った三人は・・・
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
マーシャルと母は気まずかった。
「あの・・・ありがとうございます。公爵様まで一緒に来てくださるなんて思いませんでした」
「知らせを受けた時ちょうど一緒にいたんです」
「ええっ??」
「そちらに知らせが届いたのは夜の12時を過ぎていたと思いますが・・・?」
「はい、そのとき同じ部屋にいたので一緒に知らせを聞いたんです。
母とカイロスのやり取りに
「まだ結婚前の男女が何てこと・・・!!」
カイロスがマーシャルをジーッと見つめる。
「何ですかっ?」
「そのリボン・・・公子の好みなのか?」
「??」
「違います!これはただエディス・・・いえ下の姉が勝手につけただけです!!」
「そうか」
カイロスが微笑む。
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【回想】
「そういえばボルシェイク家には初めていらっしゃるんですよね?せっかくなのでこの機会に仲良くなってください!
ボルシェイク令嬢に関する話で盛り上がれば大丈夫ですよ!」
ボルシェイク家に入る前、騎士がカイロスに助言をしていた。
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~回想終了~
「姉妹で趣味が似てるんだな」
「え?」
「僕もそうだった」
「ある夜更けにバレリーが赤いリボンを僕の首に結んでくれたことがある」
カイロスの発言にふたりは誤解してしまった。それに気付かないカイロス。
「お客様のお部屋にお風呂を準備いたしました」
「ありがとう。寝ようとしていたら突然遠いところに来ることになって・・・そろそろ休みたいと思ってたんだ」
カイロスが出ていくと
「お母様黙ってるつもりですか?あいつ姉さんを・・・!」
母はカイロスの言葉に固まっていた。
(夜更けに一緒・・・夜に赤いリボン・・・)
「バレリーももう大人なんだし・・・好みを尊重してあげないと・・・」
「何を言ってるんですか!!」
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エディス「あなた私の好みを知らないの?あれほど派手にしてっていったのに!!」
「お嬢様が寝坊されたせいでお支度をする時間がなかったんですよ!!」
「だからって今日みたいな日に・・・もうっ!!」
「だって今日はあの憎ったらしいイサベラが来る日なのに!!」
「家柄上いがみ合うと面倒だからって無理に仲直りさせようとするなんて!腹が立って眠れなかったの!!」
『いくら何でもエディスキックはやり過ぎだ。家に招待して謝りなさい』
「お父様があんなことを言いださなければ一生会うこともなかったのに!」
「お嬢様どちらへ!?もうすぐイサベラお嬢様がお着きになりますのに!」
「待たせておけばいいわ。ドレスを選び直すの!」
エディスが扉を開くと上がはだけたカイロスがいた。
第50話 感想
地下室が気になっていましたがやっと明かされましたね。そしてカイロスの色気にエディスが発狂しそうですwww母とマーシャルも違う意味で発狂しそうですが・・・