ピッコマ『実は私が本物だった』第10話 ネタバレ&感想

第10話 ネタバレ

「団長も一杯どうぞ!」

「う・・・うん、ありがとう」

キイラがジョッキに口を付けて一口飲む。

「団長、違いますよ~見てくださいこうやって一気に・・・!ぷは~っ!」

一気に飲んで空のジョッキをブンブン振った。

「い・・・今のは信義と友情を誓う一種の儀式なの?」

キイラが目を輝かせて尋ねる。

「いや・・・全部飲み干したって意味です。残ってたら頭にビールをかぶってしまうんで・・・さあ、今度は団長の番です!」

キイラ
キイラ

(こ・・・この量を一気に飲むの?)

騎士達を見ると期待で目を輝かせている。キイラは断ることができず一気に飲み干した。

「さすが団長!」

「団長に喜んでいただけるなんて・・・!」

「僕とも一杯お願いします!!」

「う・・・うん、ところで・・・・・・私もう団長じゃないから」

キイラの言葉に皆が驚いている。

「実はちょっと休みたくて休暇をいただいたの。至らない団長だったけどみんなついて来てくれてありがとう。騎士団はジョゼフ卿に任せるつもりだから——」

「団長!急にどうしてですか!?」

「もう団長じゃないってば」

「せっかく打ち解けられたのに・・・お体の調子でも悪いんですか?」

「すぐ復帰されますよね?確かにこれまで一度も休まれたことがないから・・・」

「この際ゆっくり休んで早く復帰してください!」

「そうです!必ず戻ってきてくださいね!!」

「・・・うん」

「よーし、こうなったら今日は朝まで飲むぞおお!!」

「公女様の早期復帰を祈って——」

「カンパーイ!」

******

意識が戻ったキイラ。

「・・・ん?」

キイラ
キイラ

(あれ?途中から記憶が・・・冷たっ・・・水かな?)

キイラが涙をふき取る。

「ぬおおお!これも全て大公閣下のせいです!」

「その通り!そもそも閣下は厳しすぎます!!」

「一度の失敗も許してもらえないから毎日、怖くて怖くて正直やってられないです!!」

あ・・・そうだ・・・あの人の話をしてたんだ。

目がうるっとしてきた。

「お父様は私が死んでも全然平気な人なのに・・・私は・・・そんなお父様に認められるために毎日勉強ばかりしてきた。かまってほしくて階段からわざと落ちた時だって・・・お見舞いにも来てくれなかった!!」

「ほ・・・本当ですか!?」

「そんなの酷すぎます!」

「父親なら顔くらい出せぇ!!」

「これまで団長があまりにも素直だったからですよ!今からでも遅くありません!反抗しましょう!!」

「反抗するのも結局あの人を意識してるってことじゃない!私はもうお父様なんか気にしたくないの!!」

「そうですよ時間の無駄です!」

「遊ぶ時間も足りないのにそんな奴にかまってられるかぁ~」

「勉強よりも僕たちと遊ぶ方が断然楽しいと思いませんか?」

「そんなの聞くまでもないですよね~」

キイラ
キイラ

「うん、こんなに楽しいなんて思ってもいなかった!」

キイラが楽しそうに言う。それをジョゼフ卿が見つめていた。

******

「・・・起きそうにありませんがどうしましょう?」

「こっちは任せて君は団長をお送りしなさい」

「はい、分かりました」

レイナが眠ってしまったキイラを連れていった。

******

「ふぅ・・・」

「団長も十分楽しまれましたし、ため息つかないでくださいよ~」

「・・・うるさい」

「まさか照れてるんですか?さっきからずっと僕たちの方を見てましたけど実は副団長も一緒に遊びた——」

ジョゼフ卿が足を蹴った。

「ぐおっ!な・・・何するんですか!」

「それで・・・団長とはどんな話をした?」

「どんな話って・・・色々ですよ。大公閣下が厳しすぎて辛いって話もしましたし・・・」

「なんだと?」

「団長も辛いっておっしゃってたんでそんな怖い顔しないで~罰を与えるおつもりなら団長も一緒にお願いしますね」

また足を蹴った。

「うっ・・・痛ってぇぇ!!」

「正直、僕・・・団長があんな方だったなんて全く知りませんでした。怖くて堅苦しい方だと思っていたけど・・・意外と健気で可愛いところが——」

「言葉に気をつけろウォルフォード」

ジョゼフ卿
ジョゼフ卿

(健気で可愛い?なんて無礼な・・・!無礼な・・・)

いつもと違ったキイラの泣いている姿や眠っている姿を思い出し顔が赤くなった。

第10話 感想

ジョゼフ卿の恋の予感ですねwwww

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください