ピッコマ『ある継母のメルヘン』第55話 ネタバレ&感想

第55話 ネタバレ

エリアス
エリアス

「一体・・・何で・・・俺たちはこんな凍死しそうな場所に来てんだ!?家族旅行なんだろ!?家族旅行って言ったよな!?」

「あはは」

「【あはは】じゃねーっ!!」

*****:

数日前

「奥様、少しは休まれてください」

「このままでは倒れてしまわれますよ。旅行にでも行かれるのが良いのでしょうが・・・首都はどこにいても注目を浴びてしまうから・・・」

「最近、知られ始めた休養地などはいかがでしょう?」

「あの2人とも?」

「そんな場所なら人も適度にいて綺麗な宿泊施設もありそうですね。今すぐ候補地をまとめましょう!」

「家族旅行ですわ奥様。きっととても楽しいでしょうね」

2人の気持ちがありがたくて・・・言い出せなかったけれど・・・

シュリー
シュリー

(【この条件】での旅行は・・・きっと困難なだけよ・・・!!)

******

エリアス「シュリー!!さっきからクシャミが止まらないんだ!!風邪ひいたのかもしれない!熱もあるし!!」

「くらえレイチェル!」

「あんたが先に始めたんだからね!」

双子たちは雪合戦をしていた。

はじめは温暖で観光名所の多い地域へ行こうと思っていたけれど子供が4人もいるためほとんど選択肢がなかった。

その数少ない候補地さえも自然災害や伝染病などで旅行できる状況ではなく結局、巨大な山脈に囲まれたベルヒテスガーデンに来ることが決まったのだ。

******

「!」

狩猟場を発見した。

シュリー「あなたが好きそうな場所もあるわね」

ジェレミー「——そうだな。出掛ける直前まで紙の束とにらめっこしていたのにこんな遠くまで旅行に来て大丈夫なのか?」

「ええ、あれはただの年賀状だから」

(皇后様とニュルンベル公爵夫人から送られた手紙もあったから【ただの】というと語弊があるかしら)

「あれだけの量全部が?ラブレターもいくつか混ざっているんじゃないか?」

「混ざっていたら良いと思う?残念だけどラブレターは1通もなかったわ~」

「そういうわけじゃないけどお前が好きな相手とやりとりする手紙ならいいんじゃないか?」

「私が好きだという相手であれば誰でもいいということかしら?」

「さあ・・・」

ジェレミー
ジェレミー

「それはそいつのお前への態度次第だな。もしもお前を傷付けるような奴だったら足を切り落として殺——」

シュリーがバシッと叩く。

「なんで叩くんだよ?そこは褒めるところだろ!」

「あやうく感心してしまうところだったわ」

******

「ようこそいらっしゃいました。高山地帯特有の絶景観賞はいかがでしたか?お付きの騎士の宿所まで備えている最高の休養地ですよ。

何か必要なものがございましたら従業員へご遠慮なくお申し付けください。お疲れであれば温泉浴を楽しんでいただくこともできますよ」

レイチェル「温泉浴ってなぁにー?」

シュリー「とても大きなバスタブとでも言えばいいかしら・・・体も冷えていることだし皆、一度ずつ体験ついでに入ってみるのもよさそうね」

シュリー
シュリー

(本当は私自身が温泉浴を望んでいるの・・・!誰よりも熱烈に!)

(温かいお湯に全身を預けてしまいたい・・・!!あらゆる心配を忘れて布団のように柔らかい水蒸気に包まれて——)

エリアス「うわああっシュ・・・シュリー!!後ろっ・・・!!」

「後ろ?」

「何やってんだ!早く逃げろ!!」

エリアスがこんなに騒ぐなんて一体何が——?

後ろを振り向くとノラがいた。

ノラ「結果的に俺を助けた形になったな」

エリアス「ノーウ!!」

「ノ・・・ノラ!?どうしてあなたがここに——?」

(ビックリした)

「母上が急に旅行に行きたいと言い出したんです」

しかし、到着するなり寒さのせいで寝込んだハイデ。

「どういう風の吹き回しか・・・俺たちは昨日から来ていたんですが父上に気付く人があまりにも多くてゆっくり楽しめなくてそれで1人でうろついていたんです」

「やっぱりここしか来る場所がないのは私たちだけじゃなかったのね。ノラあなたも久しぶりの家族旅行でしょう。その・・・最近は・・・どう?」

「変わりませんよ」

ノラ
ノラ

「父上は父上ですから大した期待はしていません。だからシュリーさんもあまり気にしないでください」

シュリー
シュリー

「ノラ・・・」

ドンッ

ジェレミー「おい、何だお前は」

シュリー(あっ・・・)

******

その頃、ニュルンベル公爵たちは

「わざわざこんな遠くに来なくても良かったのに。体調まで崩してしまったじゃないか」

「この程度は大丈夫よ。家では話す勇気が出そうになかったから・・・」

ハイデ
ハイデ

「・・・あなた、もうやめましょう。私たちのやり方は間違っているわ」

「あなたがどんな気持ちでノラに厳しく接しどんな心境でテオをかばっているのか分かっているわ。それは私も同じだったから。

でも私たちの子があれほど切実に望んで生んだあの子が私たちから離れていこうとしている。今その手を掴まなければ永遠にあの子を失ってしまうかもしれないわ。

あなたはその結末を望んでいるの?アルブレヒト・・・」

******

「食事が終わったら手合わせするんだぞ!」

ジェレミー「でもお前手ぶらじゃないか?剣は持ってるのか?」

ノラ「家族旅行にどうして武器を持ってくるんだ?」

「騎士たる者どこに行くにも剣は手離さぬものだろう!」

「叙階も受けてないくせに」

「来年には受けることになってる!僕には【聖女クララ】様が聖誕祭の贈り物としてくださった名剣があるんだ」

ジェレミーの言葉にシュリーはハッとする。

「生半可な剣なんか持ってきたら頭を真っ二つにしてやるから覚悟しろよ」

シュリー
シュリー

ああ・・・ノラにも剣をプレゼントしたことを知ったらジェレミーが大騒ぎしそうね・・・

「そうか?うちの親はそんなセンスがなかったからな」

「じゃあ何ももらえなかったのか?」

「まあ、そんなところだ」

「・・・お前かわいそうな奴だな」

ノラがシュリーを見てフッと笑う。

(!)

(こ・・・この子・・・!)

ノラに追加点ね!

******

さぁて・・・子供たちの食事も済ませて温泉で気分転換もさせたし上の子たちは軽く剣の練習をすると言っていたから下の子たちを眠らせて・・・

シュリー
シュリー

(私だけのヒーリングタイムを楽しもう!)

(もう一度温泉に入ろうかしら?)

「レイチェル、レオン本当にさっき選んだピンクの部屋で寝るの?怖いからって夜に——・・・・?」

双子の部屋には誰もいなかった。

「・・・?エリアス・・・?」

エリアスもいない。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

「・・・皆?」

第55話 感想

事件ですかね?

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