ピッコマ『ある継母のメルヘン』第48話 ネタバレ&感想

第48話 ネタバレ

「遅くなってごめんなさい」

シュリーが牢に居るジェレミーを訪ねてきた。

「・・・何しに来たんだよ?」

「毛布と着替えの服を差し入れに来たのよ。明日は裁判の前日だからいろいろと忙しないでしょうし」

ジェレミー
ジェレミー

「・・・・・・僕が怯えているとでも思ったのか?そんなに心配しなくていい左手で剣を使うなんて大したことじゃない

あの瞬間が誤解だったとしても僕は自分の行動を後悔していない」

ジェレミーは右手をギュウッと握って言う。

「・・・私が浅はかだったせいよ。皇太子殿下が好意を寄せてくださったとしても、そんな感覚が久しぶりだからといって振り回されるべきじゃなかった」

「何を言っているんだ!?下心があったのはテオ殿下の方じゃないか!!あいつが今さらお前のせいだとでも言い出したのか!?もしそうなら何としてでも今すぐここを抜け出て

今度こそ気絶するまでぶん殴ってやるからな!!全部自分のせいだなんてそんな風に考えるな」

「——あなたこそ裁判所でそんなこと言ったりしたら大変なことになるわよ?反省しているフリくらいしなきゃ」

「チッそんなこと死んでもしたくないね」

シュリー
シュリー

「喜ぶべきではない無謀な言葉。それでも心の片隅が疼くのはたしかに私が自分勝手な継母であるからだ」

「・・・・・・」

「ジェレミー、実はね私とてもおかしな夢を見たことがあるの」

「夢?」

「ええ。私は今と同じようにノイヴァンシュタインの当主であなたは望み通り騎士になってエリアス、レイチェル レオン皆どこに出しても恥ずかしくないくらい立派に育ってくれた。

でも私たちの関係は今とはまったく違っていて互いに誤解して傷つけて結局その傷はひどく膿んで取り返しのつかないほど遠くなってしまった。

そんな・・・ひどく長く悲しいお話だったわ」

「・・・まさか不安に思っているのか?そんなこと起こる訳がないだろう」

「——そうね全て過ぎ去ったただの記憶・・・」

シュリー
シュリー

「でも・・・あなたたちが心を開いてくれた時、私は本当に幸せだったの。その夢とはまったく違っていたから。人生の2度目のチャンスだと感じるほどに。だから絶対に失わないわ。

私があなたを守ってあげる」

(何も怖がる必要はない。明日が近付いてきても私たちはかならず打ち勝つのよ)

******

2日後

【ヴィットデューレン宮(裁判所)】

オハラ(議会場があるバーベンベルク宮の東側・・・よね?すごい人の数。来てしまったお父様にも内緒で・・・)

オハラ
オハラ

(でも、あの日確かに見た。誰かを追いかけて行って戻ってこないジェレミーを)

(新聞に書かれているのはゴシップばかり。正確な状況を知るためにはやっぱり直接裁判所に行かないと・・・)

オハラは門衛に遮られてしまった。

「!」

「ハインリッヒ公爵の娘オハラです。なぜ入らせてもらえないのですか?」

「未成年の方は保護者と一緒でないと入場できません」

「裁判所の出入りに年齢制限があるだなんて話は初耳です。父が中にいるはずですわ」

「裁判がない日であればお一人でも出入りしていただけますが・・・残念ながら」

(どうしよう。知り合いの大人が通り過ぎるのを待ってお願いしてみようか。でももうすぐ始まるのにあの中に手を貸してくれる人が現れなければ帰るしか・・・

・・・・・・・・・・・・・バカみたい)

オハラは恥ずかしくなって顔を真っ赤にする。

その時

「ちょっとエリアスどいてよ!」

「お前がどけって!!」

「もう!まったく役立たずばっかりなんだから・・・!!」

オハラはノイヴァンシュタインの子ども達と遭遇した。

「!!」

「あれ?俺お前のこと知ってるぞ!たしかオ・・・オレル・・」

「オハラです」

エリアスの言葉をズバッと訂正する。

「ノイヴァンシュタイン家の方たちがどうしてここに・・・?」

「ママと兄様が心配だからに決まってるでしょ!でもあの石頭の門衛が入れてくれないの!」

「レイチェルちょっと言葉遣いに気を付けた方が・・・相手は公爵家なのに・・・」

「チッこうなるって分かってたら無理やりでもグウェンを連れてくればよかったぜ!」

「・・・脅してでもね」

「そんなことしたら絶対にここに来ることを止められてたはずだよ!・・・あれ?オハラさんも1人ってことは・・・」

「ええ、わたくしも断られてしまったのです。誰にも知らせずに来たものですから」

「へえ、そりゃ意外だな」とエリアスが言う。

オハラ
オハラ

「・・・ええ意外でしょう?わたくし規則には従う方ですの」

エリアス
エリアス

「そんな風に生きててつまんなくないか?時には思いっきりやりたいようにやった方がスッキリするぜ?」

オハラ
オハラ

「ルールを守ることによって得られる利益というものも確かに存在しますから世の中面白さだけで生きることはできませんからね」

エリアスとオハラが睨み合うなか双子たちは興味なく

「兄様兄様」

「何だ?」

「あれ見て!丁度よさそうじゃない!?」

「ほお~」

レオンが近くにあった荷車を指さす。

怪しく笑うノイヴァンシュタインの子供たちにオハラは不吉な予感がした。

第48話 感想

荷車に隠れて裁判所に侵入でもするのかな?www

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