ピッコマ『悪党のお父様、私と結婚してください♡』第41話 ネタバレ&感想

第41話 ネタバレ

倒れたエレニカをエウレディアンが横抱きで連れて行く。

「姫様・・・よね?」

「ええ、そうみたいだけど・・・」とコソコソ話すメイドたち。

(一体どうなっているんだ・・・!?)と戸惑う従者。

******

「捜し出せベルック宮殿に邪悪な魔法をかけた奴を・・・」

「え?」

エウレディアンからの命令に

(すでに二回も点検したし問題ないはずなのだが・・・)と従者は思うが

「・・・っ!」

エウレディアンに睨まれた。

「直ちに捜索を開始いたします!」

エウレディアン
エウレディアン

「・・・いや私が直接動いた方が良さそうだな。ネズミ一匹逃さぬようベルック宮殿を完全封鎖しろ。そしてソルレア・エルラドを連れて来い私の目の前に・・・今すぐ!」

「はっ!陛下!」

******

【エウレディアンside】

エウレディアンはエレニカが眠るベッドに腰をかけた。

(・・・小さいな・・・・・・)

『もう大丈夫です』と無理に笑うエレニカを思い浮かべる。

エウレディアン
エウレディアン

(あの時姫が何と言おうと直ちに措置をとるべきだった。靴も履き忘れてしまうとは・・・一体何に追われていたのだ?)

エレニカが抱きつきながら『ゆ・・・夢を・・・』と話し何かを伝えようとしていたことを思い出す。

(確か夢と言っていたな。悪夢を見たせいでベルック宮殿からあんなに慌てて逃げ出したとは思えないのだが・・・)

『エルラド嬢は魔塔の任務で昨夜南部地方に向かったそうです』と従者の報告を思い出し

エウレディアン
エウレディアン

(このタイミングで首都を離れるとは・・・やはり何かあるに違いない)

「ん・・・・・・」

「あ・・・姫」

「・・・・・・」

エレニカが目を覚ました。

「夢・・・?」

「いや違う」

「本当?わたし・・・今日も夢を見たんですか?」とエレニカはエウレディアンの首に抱きつきながら尋ねる。

「・・・いや」

(また夢の話・・・)

エウレディアン
エウレディアン

「夢に影響されるタイプではないはずだが・・・一体どんな夢を見たのだ?」

(まだ完全に目が覚めていないようだな・・・)

「陛下のバカ・・・全部陛下が悪いんだ・・・」とぼそっとエレニカは言う。

「・・・・・・私が姫の機嫌を損ねるようなことでも・・・?」

「陛下の・・・陛下の婚約者のせいでこうなったのに・・・陛下があの女を愛そうと努力しているなんて言うから・・・」

「すまない・・・本心ではなかった」

エウレディアン
エウレディアン

(あれは・・・私も気持ちを隠すためだった。姫の声がとても心地よく・・・姫の行動すべてが愛くるしくて本当は姫の願いなら何でも叶えてあげたかった。すでに私の心が姫に向かっているということは認めるが——

『わたしと結婚してください♡』

『好き・・・だから?』

エレニカの毎度の言葉を思い浮かべる。

姫は本気ではないと分かっていたから・・・とはいえまるで思春期の少年のように心にもないことを言ってしまったな)

「陛下のバカ・・・」

「・・・すまない冗談でもあんなことを言うべきではなかった」

「陛下は何も知らないくせに・・・」

エレニカがぎゅっと力をこめる。

「!」

エウレディアン
エウレディアン

(まさか他の男にもこうやって安易に抱きついたりしているのでは・・・)

『ディエリゴの部屋に置いて来ちゃいました。そこで休んだ時脱いだんですけどうっかりしちゃって・・・』

エレニカの以前 話していた言葉を思い浮かべ少し嫉妬するエウレディアン。

(いやまさか・・・)

「相変わらず姫は人を困らせる才能があるな」

(こうやって抱きつくのも自分の身体を楽にするための本能的な行為であって)

「もういい加減わたしと・・・結婚してくれませんか?」とエレニカがぼそっと言い出した。

エウレディアン
エウレディアン

(決して私に好意を抱いているからではないはず・・・頭では分かっているがなぜか冷たく拒むことができない)

「あのお姉さんがどんだけ怖いか知ってたらあんなこと言えなかったはず・・・だからわたしと結婚———」

「分かったからそこまで」

「———してください」

(なぜなら私がそうしたくないから。それに・・・軽い気持ちでプロポーズされ軽い気持ちで承諾したくはない)

「ソルレアじゃなくてわたしと・・・」

(どうせ目を覚ましたら忘れてしまうだろうし。結局私だけ苦しむことになるだろうから・・・)

「姫は・・・」

「・・・ん?」

「私に手を出さない方がいい。私がどんな男で・・・姫がどんな犠牲を払うことになるか分かっているのか?」

エウレディアンが尋ねるとエレニカはすやすやと眠っていた。

(私が背負っているこの帝国は決して軽くも甘くもない・・・だからこれくらいの距離感が丁度いい手を伸ばせば届くようで届かない曖昧な距離・・・)

「体質にも合わないベルゴットの地で苦労させるわけにはいかないからな」

(そう・・・・・・この距離感に満足しなければならないのだが・・・)

エウレディアン
エウレディアン

「これくらいなら・・・許してもらえるだろう」

エウレディアンは眠るエレニカの髪に触れてキスをした。

第41話 感想

今回はエウレディアン視点でした。エレニカが毎度言うから本気にされてなかったようですね。でも、確かにエレニカはエウレディアンを恋愛面で好きなのかは謎です・・・健康に良い男だからかなとも思ってしまうような・・・?

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