第6話 ネタバレ
「うわ~ジンジャーすごくきれいだよ」
宴会場に向かうため、馬車に乗ろうとするジンジャーにキースが声をかけた。
「・・・・・・なんで」
レラジエと一緒に宴にくるようにお願いしていたジンジャーはキースがのこのこ自分のところに来たので怒る。
「ちゃんと説明するから!僕だってちゃんと言われた通りにレラジエのところに行ったよでも・・・」
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【キース回想】
「まぁキキ・・・その提案には頷けないわ」
「どうして・・・?ジンジャーのことは気にしないで!君と一緒に参加する許しをもらったんだ」
「あなたと私が互いに好意を抱いているとはいえ、あなたはジンジャーの婚約者なのよ人々に私たちが二人でいる姿を見られたら困るわ」
「レラジエ・・・」
「私は誰に何を言われてもいいの人の噂なんて痛くも痒くもないもの・・・だけどキキの名誉が傷つけられるのだけは我慢ならない・・・」
キースの手を握りながらレラジエは言う。
「ジンジャーより先にレラジエに出逢っていれば・・・」
「しっ・・・過ぎたことを悔やまないで。では後ほど会場でしっかりジンジャーをエスコートしてきてね」
キースの耳元でレラジエは言う。
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「すべてはジンジャーのためだよ僕がレラジエと一緒に現れたらジンジャーが困るかもしれないから」
「・・・・・・」
「レラジエはなんて友達思いなんだ!!」
(失敗したうえレラジエを褒めちぎるとかこんな人間と将来を約束したなんて女ったらしに期待した私がバカだった)
「あっそ私の婚約者を誘惑した友達思いのレラジエがそ~んなに私のことを考えてくれていたとはね。あんたもあんたで言われるがまま私のところに来て私の馬車に乗るとかバッカみたい」
「ジ・・・ジンジャー!ひどいよ!僕だって君と一緒に行きたいから来たんだ!僕は君の婚約者だから!!」
(なんでこんなに堂々としてるわけ?粗大ゴミみたいな男。社交界での評判とかもはやどうでもいいからこの婚約絶対に破談にしてやる。キキが父親に怯えて婚約破棄できないなら私から申し出なきゃ。
それよりキキはレラジエに会ってきたみたいだけどその足で私のところに来たってことはレラジエがあのネックレスをしてるかどうか確認してきたってことだけど・・・余裕そうなあの態度を見るとレラジエはあのネックレスをしてなかったみたいね?)
安心してご機嫌アップするジンジャー。
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「キース公子本当にすごいわ。あのきれいなお顔に踊りまでお上手」
音楽家が演奏する隣で踊るキース。宴に来ていた令嬢たちは頬を染めて彼についてコソコソと話していた。
その光景を離れて見ていたジンジャー。
「見てらんない」
(たしかに涙が出そうなほどすごいわ。わかめみたいなダンスを見てあいつに惚れたかつての私にも涙が出る・・・おまえのダンス発表会じゃねーんだぞ)
(やっぱりレラジエはまだ来てない本によると・・・馬車の車輪が故障して出発が遅れ宴も中盤に差しかかる頃城に到着みんなが注目する中、宴会場に現れイザナと出会う。そして・・・絶対に物語通りにはさせないわ!)
(んっ?音楽が止まった)
「みなさん ようこそお越しくださいました。ご挨拶が遅れ申し訳ありませんイザナです」
(あの人がイザナ!!嘘でしょ・・・!イケメンすぎない!?一人一人を観察するように目を合わせてる。相手の考えを読んでるのかな?やだ私・・・どうしちゃったの?本当に本の通りに一目惚れ・・・)
ジンジャーはイザナを見て心臓が高鳴る。
(あっ!目が合っちゃったどうしよう!!
レラジエのネックレス・・・!そうよ落ち着いて、あれを持ってる限り主人公は私よ)
イザナと目が合ったジンジャーは焦って下を向き目を閉じる。しかし、ネックレスを思い出したジンジャーは安心して思いっきり観察する。
(こいつ~なかなか かわいい顔してんじゃん)
イザナはジンジャーと目が合うとビクッと反応した。
第6話 感想
ネックレスが偽物だったら大変なことになりそうですねwww