第6話 ネタバレ
「私があなた達の言うランプの妖精よ、妖精じゃなくて人間だけどね」
「今の私の体はあなたの血を媒体に作られているの。だからあなたの願いを叶えてあげられるもちろんできないこともあるけど」と話すアミーナ。
「全部で3つよ、3つ叶えたら私はランプの中に戻れるの私はさっさとランプに戻りたいんだから早めに終わらせてよねそれがルールよ」
「・・・お前の名前は?」
「アミーナよ」
「アミーナお前は本当に人間なのか?」
「人間だって!事情があっておかしな噂になっちゃったみたいだけど少なくても妖精じゃないわ私は・・・」
この人になら話しても平気よねと思ったアミーナは自分が魔法使いであることをあかした。アミーナは今の世界で魔法使いはどんな存在なのか考える。すごく増えていたらプライドが傷つくかもと思った。
(ううんそれより魔法使いだっていう理由だけで敵対視されたらどうしよう・・・まあそうなったらあの洞窟に閉じ込めちゃおっと)
にわかには信じがたい話だとジャカ―ルが話すのでムカッとしたアミーナは「私が嘘ついているように見える?」と言うと馬から降りた。「妖精でもなく魔法使いとは・・・ラファ人がよく自分たちの目くらましを魔法だと騒いでいるがお前はあそこの生まれなのか?」とジャカ―ルは話し、錬金術や騎道は学んだが魔法は初耳だと言う。
(魔法を一切知らないですって?そんなはず・・・予想外だわ)
「・・・もういいわ願いがあるなら叶えてあげるそのために来たんでしょ」
「いや悪いがそれも今すぐは困る最初に頼んできたのは俺の兄貴だ。だから俺はお前を兄の元へ連れて行くだけだ」
ジャカ―ルは救援信号のようなものを空に打ち上げた。
「それはできないわ
願いを叶えれば今のあなたの周りにある数億の人間関係のうちの1つを変えることになる」
アミーナはジャカ―ルが持っているランプに指差しをして「血が繋がってる人にしかそれは見えないしね」と話す。
「何より私は他人の願いは聞きたくないわ」
「どうやって願いを叶えるつもりだ?金を望んだせいで家族が急死して遺産が入ってくるなんてことはごめんだからな」ジャカ―ルの言葉に「私はそこまでマヌケじゃないわ でもそうね・・・方法が具体的なら私は楽だけど」とアミーナは言う。
「それ以外にアドバイスは?叶えられない願いもあるのか?」
「他人の考えや気持ちは変えられないわね それに生きているものを殺したり死んだ命を生き返らせることもできない あと・・・」
(時は戻せないってことは言う必要ないわよね)
「わかったらさっさと願って!あなたを今すぐ家に帰してあげることもできるけど?」
「チャンスは3回しかないんだそうやすやすと使えるか!考える時間をくれ それに・・・部下たちが迎えに来たようだ」
ジャカ―ルの部下2人が馬に乗って現れる。怪我がないかジャカ―ルを心配する部下にケガはしたが大したことはないとジャカ―ルはこたえると「家の事情に巻き込みたくなかったんだが心配をかけて申し訳なかった」と話した。「テス家の問題は国の問題と言ってもいいですからね ただでさえ物騒な世の中なのに」と部下は言う。
ジャカ―ルの隣にいるアミーナをみて「ところでこのお嬢さんはどちら様ですか?」と聞く。事実を説明しようとしたジャカ―ルの言葉をこれ以上ことを大きくしたくないと思ったアミーナは急いでさえぎる。
「誘拐されたんです!目が覚めたら洞窟にいて・・・ここがどこなのかもわからないしそのうち妖精が出てくるかもしれないって・・・それでずっと隠れていたところをこのお方に助けていただいたんです」
アミーナが説明したので話を合わせたジャカ―ルは「俺が発見した以上とりあえずは連れて帰って保護するつもりだ」と部下に話した。アミーナはそれを聞いて「どうしていきなりそういうことになるのよ?」とジャカ―ルの方を向きいう。
ジャカ―ルは「お前たちの言うようにパーズは今色々と物騒だ一人で帰して危ない目に遭いでもしたら救い出した意味がなくなるからな」と話すと部下のひとりサリーに身にまとうものを取りにいかせた。
「どういうことよ?」と焦るアミーナに「願いを聞いてもらうためだ」とジャカ―ルはいう。
(そういえばお父さんは眠ったままなんだっけまさか父親のところに連れて行くつもり?)
「お前のことを信じていないわけじゃない気が乗らなくても今は納得してくれ」
この人頑固だしこれ以上言ってもダメそうと諦めるアミーナ。まあいっかちょっと行ってくるだけだし・・・と考えた。
サリーが戻ってくるとサリーは持ってきたものをアミーナに着せて「いくらなんでも砂漠にこんな格好で置き去りにするなんてひどい奴だな」と話した。
ジャカ―ルと馬に乗って部下たちと移動するアミーナは不満そうにしていた。ジャカ―ルはサリーに待機中の人数を確認していた。護衛に呼ぶか聞くサリーに「いや一人で帰れる砂漠を突っ切ればすぐだろう」とジャカ―ルはいう。
その言葉に「急ぐ必要はありません近くの村に立ち寄ってからの方が良いかと・・・」とサリーは言うが「俺は長く席を外せる立場ではないからな」と話した。ジャカ―ルは部下にクドゥスの痕跡が残っていないか仲間がいないか近くにあった洞窟を確認するように指示をだした。
クドゥスの名前が出てきたことに驚く部下たちは襲撃を受けたのかジャカ―ルに聞くが見ての通り無事だと話した。
(本当にここを離れる日が来るなんて・・・)
アミーナは後ろを振り返り過去の思い出にひたる。元々は鉱山地帯だった場所・・・採掘されたばかりの宝石を何の魔法に使うか話しあったりした。
(当時の面影はもうどこにもない この先もきっと同じだろう全て跡形もなく消え去って全く違う世界になっちゃうんだ)
(そうよ・・・この目で確かめて未練も全て断ち切ってそしてまたランプの中に戻るのよ)
第6話 感想
願いは3つのみとの制約がありますが、願いを叶えてもらったらもう一度呼び出すのはダメなのでしょうかね?アミーナに怒られそうだけどwww
結局、過去は戻せないことを語らなかったアミーナですが今後のバッドフラグに繋がりそうな予感がしてきます。