ピッコマ『小説の中の悪女皇帝になった』第5話 ネタバレ&感想

第5話 ネタバレ

【ユリアside】

「はぁぁぁ・・・」とため息をつきながらユリアはベッドに寝そべる。

(疲れた・・・自分の体じゃないみたい。あ・・・自分の体ではないんだよね。ユリアになって唯一良いことは侍女を下げて一人になれる時間だけ・・・それにしてもベヌース伯爵・・・大した人物だわ。)

ユリア
ユリア

(他国の出身でありながら中央にも気後れせず他の貴族に立ち向かったんだもの。それにフェーズ公爵を告発する資料まですでに完成させている。よっぽどの度胸がないと無理よね・・・

フェーズ公爵の勢力は強大すぎて皇帝にも図々しく男共を使い監視するほどだったから。公爵の素性を知っていながら態度を変えなかった彼だったからこそ今の状況を覆す切り札として選んだ。)

(ドキドキして死ぬかと思ったわ。なんとた誤魔化せたけど正直なところ自分でも信じがたい言い訳だったわ・・・)

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【幽閉塔での回想】

「率直に申し上げると納得いくような話ではありませんが」とベヌース伯爵は言う。

その言葉にユリアはぎくっとした。

「そうなのか?」ととぼけると

「あまりにも非効率だと思います」

「今までのことはフェーズを出し抜く証拠集めのためにわざと暴君を演じていただけなんだ」

「・・・・・・半分だけ信じましょう」

ユリア
ユリア

(今は信用できないということか。今はユリアがやったことを考えると当然よね。今の行動は衝動的なものなのか本気でフェーズ公爵を討つ気があるのかが気になるはず)

「単刀直入に申し上げます。どうせ私は罪人の身」

「申せ」

「一度は諦めた命です。殺すか生かすかは陛下の気まぐれなので感謝はいたしません」

(はあ?こういう時は普通『陛下により救われた命一生ついていきます』って言うもんでしょ?『どうせ気まぐれ殺したくなったら殺すだろうから』って顔ね。むしろあの態度で安心かも彼に忠誠を誓われても肩の荷が重くなってたかもしれないし)

「陛下も目的があるから私を使おうとするのでしょう」

「・・・ああ」

「でしたら私もその目的までは信用します。私との利害が一致する以上いくらでも利用され私も利用させていただきます。なのであなたへの忠誠は望まないでいただきたいです」とベヌース伯爵は話した。

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【現在】

ユリア
ユリア

(度胸のある発言だったわね。まぁいっか最初から仕事相手としてしか考えたことないんだし。利害関係さえ一致すればいいんだもの。忠誠を誓わないということが裏切るということではないんだし。

どうせ彼はユリアが死んだ後国のために働いていたわ。むしろ忠誠は厄介な感情よ。いっそのこと雇用契約書を交わしたいわね。同業者か職場の仲間がちょうどいい。まぁ・・・なんとかなるでしょ)

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【翌朝】

(人の気配を感じる。しかも一人だけじゃない。どうかこの気配が幽閉塔で解放した者の一部でありますように・・・)

ユリアがドキドキしながら侍女たちを呼ぶと

「陛下、お目覚めでしょうか」

「・・・ああ」

(昨日の侍女とは違って)

「カーテンを開けてもよろしいでしょうか」

(優しく穏やかな話し方)

コクっと頷く。

ユリア
ユリア

(暴君だった皇帝が本当に変わったのか確信も持てないのに昨日のことだけを信じて戻って来た者たちだ。すごく好意的だと心から感じられる。まだ怯えてるみたいだけど・・・)

チラッとユリアが伺うと侍女たちはビクついていた。

(でも・・・来てくれてほっとしたわ)

ところが

(いない!うそでしょ?フェリックスがいないなんて!)

第5話 感想

必ず戻ってきてくれると思っていたキャラが何故かいなかったようですね。なにかあったのですかね・・・?

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