ピッコマ『悪役が施す美徳』第38話 ネタバレ&感想

第38話 ネタバレ

イザナはジンジャーを待っている間、猫と戯れていた。それを見つめるジンジャー。

(くふっ・・・!今日もお美しい。はぁ・・・あのきれいな手でなでなでしてもらいたい・・・)

※ジンジャーの妄想です↓

『こっちへおいでジンジャー。おまえのその柔らかい唇・・・触ってもいいかな?』

『まあ』

『俺の唇で』

『はい・・・!よろこんで!』

「生姜令嬢?生姜令嬢!」

「あっ・・・!こ・・・こんにちは陛下」

「その顔・・・一体何を考えていたんだ?」

よだれを垂らすジンジャーにイザナは笑って指摘する。

「!!」

「いえ別になんにも・・・それよりララが休暇を取ったそうですね?昨日、会ったときはそんなこと言ってなかったのに」

「ふ~ん・・・昨日ララに会ったんだ?昨日はララをおまえのところに送ってないのに個人的に会ったのか?」

「あっ・・・ご・・・誤解しないでください!ちょっと手伝ってもらいたいことがあったんです」

「手伝ってもらいたいこと?」

「それは・・・また追々お話します」

「俺が呼ぶたびに会うから仲良くなったのか?・・・どうして俺はそれが不愉快なんだろうか?」

ジンジャー
ジンジャー

(えっ?まさか・・・これって・・・嫉妬?)

イザナ
イザナ

「なんというか・・・俺のものを人に取られたような気になる。ということで・・・取り戻そうじゃないか」

イザナがジンジャーの手をギュッと握ってきた。

「陛下・・・?ど・・・どこに行くんですか?」

「ついて来て見せたいものがある」

******

「・・・・・・!うわ~!すごくきれい!」

ジンジャー
ジンジャー

(庭園にこんなきれいなお花畑があったなんて・・・)

ジンジャーは花を髪に付けて「陛下、私どうですか?かわいいですか?」と尋ねた。

(早くかわいいって言ってください。今のは質問ではなく強要です)と心の声が筒抜けのジンジャー。

「まぁ・・・否定はできないかな」とクスッとイザナが笑って答える。

ジンジャー
ジンジャー

(あぁ・・・何度見ても私をときめかせるあの笑顔に・・・期待してしまう・・・イザナも私と同じ気持ちなんじゃって・・・

さっきの嫉妬混じりの言葉もこの笑顔も・・・私をからかうためだけのものなのかな?私の勘違いなの?)

「・・・・・・どんな勘違いをしようとそれは生姜令嬢の自由だ」

(そうよね・・・ありえないこと期待してどうすんのよ)

はぁ・・・とため息をつくジンジャーにイザナは

「傷ついた?」

「好きな男に今みたいなこと言われたら誰だって傷つきますよ」

ジンジャーは言った後ハッとして(う・・・うっかり告白しちゃった!)と赤くなる。

「?」

「・・・・・・傷つけようとしたわけじゃない。俺はオブラートに包むっていうことができなくて・・・」

「知ってますよ・・・陛下のそういうとこ」

イザナ
イザナ

「実は俺、何を言ったら人を傷つけるのかわからないんだ。これまで自分が傷に埋もれて生きてきたから感覚が麻痺してしまったのかもしれない。

・・・今の言葉がおまえを傷つけるとは思わなかった謝る)

ジンジャー
ジンジャー

(傷に埋もれて生きてきた・・・たしかに・・・そうだよね。現実は小説の内容より過酷だったはず。

今なら・・・)

ジンジャーはイザナの頬に手を伸ばして「今、本当に見えた気がします。あなたの傷」と言葉にした。

「ジンジャー・・・」

(今なら心から言える。その傷・・・私が癒やして・・・)

「・・・プハッ!」と笑いだすイザナ。

「??」

「・・・ごめん今のって笑ってはいけないところだよね?」

「陛下ひどいです!私は本気なのに!」

「だってその・・・前に同じことを言われたのを思い出して」

「あの日のことは忘れてください!」

「で・・・生姜令嬢が見た俺の傷って?」

「フゥ・・・笑わずに聞いてくださいね。麻痺するほど傷まみれになったからあなたが負った傷は心に残ってるんです。その傷が呪いのせいなら私は陛下の呪いを解くためにすべてを捧げます」

「・・・・・・」

ジンジャー
ジンジャー

「今私が望むことはたった一つあなたが傷つかないこと」

カサッ

ジンジャーとイザナが見つめ合う姿をハメルが木陰に隠れて見つめていた。

第38話 感想

ジンジャーが言うと真面目な話でも面白いwwwそして、ハメルはジンジャーの方に気持ちが傾いているみたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください