第26話ネタバレ
伯爵「近々新しい事業を始めたいのだが・・・」
レイン「毛皮はもう終わりですか?」
伯爵「そうだな」
レイン「今回もミエールお嬢様からアドバイスを・・・?」
(新しい事業を始めるのね)
「そうですね・・・もうじき春になるのでシルクや柔らかい素材のものがいいと思います人気のある素材ですし」とミエールが言う。
「ドレスによく使われているからな」
「はい」
(あんな意見を堂々と言えるなんて・・・)と笑いをこらえるアリア。
「アリアはなにかあるか?」
「私は・・・やはり春が近いので・・・ミエールのアイデアがいいと思います!」
ミエールの意見にわざと賛同するアリア。伯爵とレインは笑顔ながらも残念そうな反応だった。
「そうだ!」
「!」
「私もベルゴットドレスが着てみたいです。まだ持ってないんですよ~」とアリアは使い物にならないことをアピールする。
(私の意見など言うものか!この状況もうまく使わせてもらうわ)
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(手伝ってる時間がもったいないわ・・・)と思ったアリアは部屋で勉強することにした。
「アリアお嬢様、来週お祭りに参加したいのですが・・・1日お休みをいただけますか?」とアニーが尋ねる。
「お祭り?」
(もうすぐ春節祭りの時期だったわね)
「ジェシーもいるから2日休んでもいいわよ」
「本当ですか!」
「もちろんよ私のドレスを着てもいいわ・・・貰ったものでなければ」
「ありがとうございます!」
(どうせ地味にみせようと適当に選んだものだから。感謝してよね)
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春節祭り当日
「行ってきます!」
アニーの地味な格好を見てアリアは
「いやいや・・・こっちにしたら?」
「いいんですか?」
「もちろん~!」
(オシャレして行けばほかの侍女たちが羨むでしょ?)
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本でも読もうとしたアリアだったが、ジェシーに「あなたは行きたくないの?」と尋ねる。
「私は・・・大丈夫です」
「それはどっちの意味なの?はっきり言っていいのよ?」
「えっと・・・行きたいのですが・・・仕事があるので」
「いいわ」
「えっ!?」
「休暇を与えるから行っていいわ。私は本でも読んで過ごすから~」
アリアの言葉にジェシーは迷っていたが
「お嬢様も一緒に行きませんか?」と誘う。
「えっ?」
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「お嬢様見てください!」
(あれ・・・来ちゃった・・・)
(以前は雰囲気を悪くするからと警備兵たちに追い出された。伯爵家に来てからは来ることがなかったけどお祭りは嫌いじゃないわ。あまり目立たないドレスを着たから前みたいに変な人に会わなければ大丈夫)
「あっちにピエロがいますよ~」
お祭りにどこか楽しそうなジェシー。アリアはジェシーと護衛に焼き鳥を買ってあげたり、歌を聞いたりした。
(みんな楽しそう。冬が明けたのね。春がくる・・・復讐のために始まったこの2度目の人生にも春がくるのかしら?)
(誰かを傷つける人が幸せな人生を送れるの?この先もずっと恨まれ続けるかもしれないのに。それでも生きたいように生きるけどね)
「お嬢様、こんなところでお会いできるとは」
「はっ」
「お祭りが好きなんですね。お散歩ですか?」
砂時計を取りに行った時に出会った男、アースがいた。アリアは男を無視するが、アースもめげずに話しかける。
「僕も賑やかな場所が好きなので楽しいですよね~」
(無視しても気にしないのね偶然に会いすぎじゃない?なにか理由がありそう。でもなにがしたいのかわからない)
「私も楽しんでいましたけど帰りたくなりました」
「それは残念ですね」
(わかったなら私の視界から消えなさいよ!ジェシーだって心配してるじゃない)
「アース様」
アースの連れが声をかけ何かヒソヒソと男に尋ねた。
(なによ・・・めちゃくちゃ怪しいじゃない。はやくこの場から離れ・・・)
「どうしましょう。僕1人になってしまいました。さきほどから気になっていたのですが服装があまり派手ではないんですね」
(なに・・・?だからなんなの?)
「お嬢様であれば・・・いいものをたくさん持っていると思いますが、すべてお気に召さなかったとか?」
「そうです。では・・・」
男の言葉を不思議に思うアリア。
(はやく帰らなきゃ)
ドッカーン!
「!?」
(えっ爆発!?)
「キャー!」「うわー!」と逃げ惑う人たちの声。
そして・・・
「早すぎだろ・・・」
ボソッと小さな声がする
(えっ?)
「失礼いたします。お嬢様」
アースがアリアの手を掴み「こちらに!」と話し何処かへ連れて行こうとする。
(なに?えぇぇ~!?)
「お嬢様!」
アリアは一緒に来ていたジェシーと離れ離れになってしまった。
第26話 感想
お祭りの爆発はアースが関わっていそうですね。何が目的なのか・・・次回が気になります。