第27話 あらすじとネタバレ
旬の目の前に立ちはだかる地獄の門番 ケルベロス。
「こんなとこで息絶えるもんか」
怖いからといって諦めては強くなれない、もっとレベルアップしてやる。
悪魔の城に導く鍵を手にいれた旬。入手難易度はなんとS級!!入手難易度とダンジョン難易度が同じ場合、生存できる可能性は低い。
世界的にもS級ゲートが開かれたことがほぼない現状、B級以上のゲートからは難易度が跳ね上がる。
数少ない事例として架南島では、S級ゲートがダンジョンブレイクを起こし人の住めない捨てられた土地となった。
S級ゲートはS級ハンターたちがチームを組み挑んでクリアできるかどうかの難易度だ。レベルを上げて挑む以外無謀なほどS級モンスターは危険な存在。
旬は今も思い出す。あの二重ダンジョンの石像を。攻撃も通じない即死レベルの強さ。
そんなモンスターに攻撃が効くかどうか好奇心で挑む。
旬はケルベロスに攻撃する。
旬の脳裏にお知らせの通知がはいる。[称号:狼虐殺者]バフ効果が発動。[スキル:疾走]移動速度30%増加マナが1分に1ずつ減少。
旬は切り続ける。[スキル:殺気]を使用するが、ケルベロスの抵抗力が高く取り消される。相性がいい相手だが攻撃が通じない。ダンジョンレベルはS級に準ずるレベルだった。
地獄の門番 ケルベロスが[スキル:怒り]を使用する。3分間怒り状態が続きケルベロスのすべての能力値が2倍になる。システムが敵の状態も教えてくれる。
どんなに攻撃しても今の攻撃ではケルベロスに痛みを与えることができない。何度もかまれそうになり、ついに左肩から手にかけてかまれる。
体力が下がり続ける。警告の連続。体力が30%以下のため[スキル:根性]が発動する通知がくる。加わるダメージが50%減少。
システムがプレイヤーが死なないよう手を貸してくれる。唯一のプレイヤーが死んでは困るから。
旬は再確認する。この状況が一般的な再覚醒ではないと。
システムにより誰かのアバターとなっているならばそいつが思う以上の結果を出すしかない。
旬は報酬の状態回復を使う。
ケルベロスの牙を両手で掴み投げ飛ばす。そして何度も攻撃する。
旬に[地獄の門番 ケルベロス]を倒したことを知らせる通知がくる。いっきにレベルが4上がる。
続きます。