ピッコマ『ある継母のメルヘン』第41話 ネタバレ&感想

第41話 ネタバレ

シュリーは皇太子から皇宮図書館に行かないかと誘われた。

皇太子「その場所の夜空を夫人に見せて差し上げたいのです。天上から降り注ぐような星たちが本当に美しいのですよ」

シュリー「・・・少しなら大丈夫だと思います」

シュリー
シュリー

(やっぱり優しい方)

******

「あれ?おいエリアスどうしてシュリーが2階に行ってるんだ?」

ジェレミーは双子たちと椅子に座るエリアスに尋ねた。

「知らねー少しだけ踊って戻ってくるって言ってたぜ」

「え?ジェレミー兄様もここにいなかったの?」

「さっきのママすっごくキレイだったのに見てないの~?」

双子からの質問にジェレミーは

「特別任務の遂行で忙しかったんだよ」とこたえた。

ジェレミー
ジェレミー

(・・・待った

つまり2人きりで誰も知らない場所へ向かったということか)

「兄貴?どこ行くんだよ!?」

ジェレミーが何も告げずに2人を追いかけた。

ジェレミー
ジェレミー

(テオ殿下が以前にもまして優しくなったのはいつからだった?)

【回想】

ジェレミーは風邪で寝込んだ時、お見舞いにきた皇太子の言葉を思い出す。

『わざわざ家まで来るなんてどうしたんですか?』

『ただ会いたかったからさ』

『気持ち悪い冗談はやめてください』

ジェレミー
ジェレミー

(・・・まさか会いたかった相手って・・・)

「!」

ジェレミー「・・・何だ?どうして急にこんなに暗く・・・?」

******

「わぁ・・・!本当に美しいですね」

わずかな乱れもなく整理された数万冊の蔵書。天に届きそうなほど高い天井。

シュリー(この感動をどんな言葉で表現すればいいのか・・・)

「あっ、皇太子殿下!まさか梯子に直接お上りになられるのですか?」

「ええ!本を探さなければなりませんからね!レオンに渡す本~」

「殿下は普段どのような本を読まれるのですか?」

「歴史と政治学ですね。聖書は毎日読むように決められていますし。おかげでこれが趣味になりました。野外活動はあまりしない方なので」

「読書を好まない人であってもここでならあっという間に時間が過ぎてしまいそうですね」

「図書館が気に入っていただけたようで何よりです。もう少し奥に行けば温室庭園があるんですが、この季節でも春の花を見ることができる唯一の場所ですよ」

「聞いたことがあります。皇太子殿下の趣味のために皇后陛下が自らこの場所のテラスを増築して個人温室を作るように命じられたと。

そのことで皇后陛下は実の息子であるレトゥラン様よりも皇太子殿下のことを可愛がっていらっしゃるのではないかと噂になっておりましたわ」

「・・・ええ。身に余るほどの愛情を受けています。母上の深いお心の内を計り知ることなど誰にもできませんから」

シュリー
シュリー

(・・・あら?この反応は何だか・・・)

「そんなことより見つけましたよ夫人!」

「えっ!?」

「レオンが命に代えても読みたいと言っていた小説!」

「そこまでは言ってませんでしたが・・・!」

******

一方ジェレミーは・・・

「なんでこんなに無駄に広いんだここは!皇宮で暮らしてる奴らは頭の中に地図でも入れてるのか!?

このままじゃシュリーを見つけるのは無理だな・・・よく考えたらテオ殿下が行きそうな場所も分からないし」

ジェレミーが迷子になっていると

「手を貸して差し上げましょう」と誰かが声をかけてきた。

「!?」

「私が見かけた人かもしれませんので」

ジェレミー
ジェレミー

(・・・司祭?)

「・・・皇太子殿下を探しているんだが、うちの母を連れてどこかへ消えてしまったんだ」

「桃色の髪の女性でしょうか?ノイヴァンシュタイン家の」

「ああ!見たのか?」

「おふたりは皇宮図書館へ向かいました。前の曲がり角を曲がってまっすぐにお行きなさい」

「ついに道が分かったぞ!」

走ろうとしたジェレミーに

司祭
司祭

「急いだ方が良いでしょう

あなたの母を『守り』たければ」

司祭の言葉にジェレミーは急いで向かう。その後ろ姿を見ながら司祭は

「・・・面白くなりそうだな。シュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン」

******

「確かにこの本ですわ殿下・・・!どこの書店にも置いてなかったのに・・・ありがとうございます。レオンがとても喜ぶと思います」

「どういたしまして。待ってくださいそれは複数巻に分かれている作品でしてきっと次の巻がこっちの方に」

シュリー(でも私邸に持ち出してもいいのかしら?・・・数日借りるだけだから大丈夫よね?)

「ありました夫人!こちらへ」

バキッ

「え?」

「えっ?殿下・・・?」

シュリー
シュリー

(まずい・・・避けられな・・・)

梯子が折れてしまいシュリーの方へ皇太子が上から降ってきた。

「・・・痛・・・」

「大丈夫ですか夫人!」

シュリー(痛い・・・手首が・・・)

皇太子と倒れた時に手首を痛めてしまったシュリー。そこへ、ジェレミーが現れ

「ジェレミー・・・?」

皇太子の胸ぐらを掴み勘違いしたジェレミーが殴りかかってしまった。

シュリー
シュリー

(これは私に下された罰なのだろうか。

刹那の感情に流されたことへの。もう何もかも自分の思う通りに進むのだと信じてしまったことへの。

あなたの側であなたたちの側でただ幸せを夢見る私を)

「動くな!!」

「ジェレミー・フォン・ノイヴァンシュタイン!!皇太子殿下を弑逆しようとした疑いで!!罪人をこの場で捕らえヴィッテンベルク塔へ投獄する!!」

ジェレミーに武器を向けて兵が囲んできた。

揺り起こす苛酷な罰

第41話 感想

やりなおす前はエリアスが殴ってしまったようですが今回はジェレミーが運悪く目撃して殴ってしまったようですね。たきつけた司祭は何を考えているのか気になります。

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