ピッコマ『悪女は砂時計をひっくり返す』第38話 ネタバレ&感想

悪女は砂時計をひっくり返す

第38話 ネタバレ

「お砂糖を可能な限り・・・ですか?」

「そう帰るだけ買ってきてほしいの」

アリアはアニーの兄アンドリューにお願いする。

「お砂糖は問屋で手に入るので大量に仕入れても問題ないはずです」

アリア
アリア

(お砂糖も高級品だから貴族たちが補給ルートを確保している。近いうちにピノヌアの貴族は高級品を扱う店と関わりをもたなくなる。私はその中でも管理しやすく大量に購入できる・・・砂糖を選ぶの!)

******

数日後

「聞きましたか?シルビー子爵が・・・取引先を奪われたって!」

「え~っホワイト子爵家もだそうですよ」

「私も聞きました!」とお茶会で令嬢たちが話していた。

アリア
アリア

(私の家庭教師たちね・・・この人たちに貿易拡大なんてできない。だから伯爵家のあとを継ごうと必死になっている)

「うちにも影響が出たら大変だわ」

「敵は内部にいるかもしれないと疑ってるそうで・・・」

(貴族派に含まれていない家門は心配する必要ないのに・・・)

心配する令嬢たちの話を聞いてアリアは心の中で思う。

アリア
アリア

(内部の敵・・・下級の家門から攻撃しているのをみると外部からの攻撃とは思えないわよね。でもピノヌアの貴族がやっていることは確かな・・・いや・・・この件で被害が及ぶのは貴族派なのに貴族派を攻撃するということは・・・

皇太子派の仕業ってこと?皇太子派が外国人を使ったとか・・・?)

『お嬢様、アリアお嬢様』と小声でサラが声をかけるが考えるのに夢中で気付かないアリア。

(これって権力争いかもしれないわね。気をつけよう・・・)

『アリアお嬢様!』

はっとしたアリアは「サラ・・・!?」と驚きながら振り向く。

「考え事していたのね?」

「あっ、すみません」

「やはりお父様が心配ですよね?」

「え?」

アリア
アリア

(違うけど)

「ロースチェント家に被害が及ばないことを祈っています。なにかあればいつでも相談してください」とサラが話す。

「サラ・・・!」

(伯爵家は被害が出ても生きていける・・・心配してくれてありがとう)

「あっ、それと・・・」

『侯爵様から告白されました・・・』とサラがヒソヒソと報告してきた。

「本当ですか?」

「まだアリアお嬢様にしか言ってません。侯爵様がアリアお嬢様とお食事したいと言ってました。アリアお嬢様のおかげですから」

「そんな~これはサラの努力の結果なのに」

「フフ、アリアは優しいのね。婚約は来年の春にしようと思って。その前にお時間いただけるかしら?以前から紹介したかったんです。私には・・・こんなに素敵なお友達がいるんだと!」

「もちろんです」

アリア
アリア

(サラあなたって・・・あらためて素晴らしい人ね・・・!)

******

アリアはアースが開催する討論の場に参加した。

「だからこの状況が続けば3ヶ所は破産するかと・・・貴族たちは貴族派に対して上納金を支払うのに必死でしょう。貴族など簡単に没落します」とレインは話している。

アリア
アリア

(やっぱり今日のテーマは取引先を奪われた貴族についてだった。それより・・・誰がやったかより誰に被害が出るかを話し合うのね・・・新しいわ。

でも、この人たち・・・貴族派に被害が出ることを喜んでる気が・・・)

「公爵家にも被害を与えられます!」

「伯爵家も打撃を受けるでしょう!」と楽しそうにビッキーが言う。

(聞き間違い・・・?ビッキーも貴族派なのに・・・私が発言することはない・・・)

「ビゲー子爵も違法な運営をするでしょう。確率を操作して客を増やしたところで捕まえれば今のところ貴族派が資金を楽に増やせる場所はカジノくらいですからね」

(え?)

「ビゲー子爵とカジノはなにか関係が・・・?」とアリアが尋ねる。

「たいしたことではありません。つい最近ビゲー子爵がカジノを買収されたんです」

「えっ?皇太子殿下はカジノを売却しないって」

アリアが発言するとアースがジーッと見つめていた。

アリア
アリア

(なに・・・?この視線・・・)

「お嬢様は皇太子はカジノを売却しないと思っていたのですね」

「そうです」

「それはなぜですか?」

アリア
アリア

(以前は売らなかったからよ~!無能な皇太子が運営するなか事件が起こって潰れたから皇太子はめちゃくちゃ悪く言われていた・・・)

「ルプール子爵から買収してすぐに売却することになるので不審に思いませんか?」

「皇太子がカジノについて調査したかっただけでその後ふさわしい人に売却したとすれば?」とアースが尋ねる。

「ふさわしい人ですか?ビゲー子爵は・・・」

アリア
アリア

(かなりの貴族派なのに・・・あっ!『ふさわしい人』それって・・・)

「・・・この件は・・・貴族派にとって不利だと思います。これがもし皇太子派の仕業なら利用しやすい人という理由でビゲー子爵が選ばれたと言えます。いまは子爵が運営するには厳しい状況です。これは時間の問題なので私なら貴族派の勢力を弱めるでしょう。あの事件の主導者が・・・皇太子で間違いなければ

アリアがこたえるとアースは微笑んでいた。

アリア
アリア

(とは言ったものの・・・皇太子にそんなことができるの?この前の集まりでカジノを閉鎖しようと言ったのは私だけ・・・みんな反対した・・・・・・みんなバタフライ効果に影響されてる・・・?ただ意見を共有するだけの場だからまぁいいわ)

******

「お嬢様、今日も素晴らしかったです」と討論が終わるとアースが声をかけてきた。

「ほかに言うことがありますよね」

「申し訳ございません。情報の伝え漏れの件は失礼いたしました」

「いいのよ自分に情報が少ないのはわかっているわ」

「それでも的確な推理をなさっていましたね」

(的確?)

「ただの推測ですから。皇太子がどう思うかはわからないこと・・・なにをもって・・・」

「お嬢様と同じ考えだと思いますよ。」

「そんなこと・・・私の意見など誰でも思いつくような・・・」

アース
アース

「いいえ、私は心からそう思っていますよ。この気持ちが伝わることを願います」

「わかりました。ありがとうございます」

「事実を言ったまでです」

アリア
アリア

(好感を抱いてくれるのはいいけど彼についてなにも知らないのに心は開けない・・・オスカーがあれくらい積極的ならいいんだけど。オスカーを使った計画はもうダメかしら・・・)

******

「これで公女様を出迎える準備が整ったわ」とミエールがオスカーとお揃いのブローチを付けて鏡を見ながら言う。

第38話 感想

資金製作もサラとの繋がりもうまくいっているようですね。アリアが関わることでだいぶ未来が変わっているようでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください