第13話 ネタバレ
突然、出かけさきで馬丁が入れ替わる事件が起きた。入れ代わった馬丁の確認はとれたが、馬車のネジが外れているかもと疑うアリアは自分で帰るからあなたは必要ないときっぱり話した。
(そうであってくれた方がミエールの仕業って分かるんだけど)
男を帰すと自分の護衛に馬車を持ってくるように指示をだす。護衛は侍従がやることをとぼやいていた。
(だれも気づかないなんて・・・もっと私の身分が高ければ有能な護衛を雇えるのに・・・)
宝石店に入ると個室を案内された。アリアは10代後半の男性がつけられるもので様々なデザインを見せて欲しいと頼む。アリアの横で無言で佇むジェシー。アリアの傍から離れると店主は店の者に一番いいものを用意するように話した。
主人の財力は財布を管理している侍女の表情で読めるが金額を設定していないのに平然としていることからなかなかの富豪にちがいないと判断する店主。
アリアは持ってきた品をみて社交界でみたものと比べものにならないと感じた。受け取る相手が黒いスーツを着ることが多いからあてさせてほしいと店主に尋ねる。アリアはオスカーを思い浮かべて気にいってもらえるかしらと考えていた。
(オスカーが困ってくれればいいんだけど)
黒いことを考えながら宝石を決めたアリアは小さめのブローチもいくつか一緒に頼んだ。デザインを描きだすアリア。店主はそれを見てロースチェント家(オスカーの家)の印章と気づき今対応中の客はアリアなのかと驚く。噂と違うと思う店主。
アリアから5個注文を受ける。アリアに店主は1日ほどかかると話した。その言葉に思ったより早いのねとこたえるアリアは明日の受け取りを予約する。最後に店主から贈り物としてネックレスをもらった。アリアはジェシーに頂いたネックレスを付けてもらい男にあなたが店主と尋ねると「これからよろしくね」と話した。
店主の知らせがくるまで、店の個室で馬車の到着を待つアリア。シーンとする部屋のなかで気まずい思いをする護衛とジェシー。アリアは護衛に馬車を探してと話す。突然の言葉に驚く護衛。アリアは護衛をギロッと睨み「馬車」と言った。
慌てて部屋を出ていく護衛。ジェシーもお菓子を持ってくると話し部屋を出て行った。
(ジェシーが空気を読んでくれてよかった。前みたいにいじめるところだった。とつぜん交代した馬丁に壊れた馬車・・・しかもだれも気づかないなんて)
ため息をついたアリアは店の窓のカーテンを開けて外を覗く。人が多くガヤガヤしている。アリアは貧しい人々の着ている服を見る。昔は稼いでいた分を全て母が使っていたから自分もあんなの着ていたなぁ・・・もっとひどかったかしら?と考える。
(でも・・・今は違う)
(どん底から這い上がって手にいれたチャンス・・・ミエールどんな手を使ってでもあなたを潰してやるんだから)
アリアが一族を根絶やしにしてやると考えていると、砂時計を修理に出した先で出会ったフードを被る謎の男を町で見かける。
男に視線を向けていると男もアリアに気が付いたのか目が合ってしまった。にっと笑う男に慌ててカーテンを閉めたアリア。焦りで心臓がドキドキするアリア。
(・・・笑った?いったいなんなの
わからない・・・怖い!)
アリアが怯えていると、ジェシーがお菓子を持って部屋に入ってきた。馬車の確認をするアリアに用意はできたが持ってきたタルトをすすめようとするジェシーに「お茶はいらないからはやくかえりましょう」と言った。慌てて返事をするジェシー。
(忘れよう・・・会う必要もないだろうし、たいした貴族でもなさそうだし気にしなくて大丈夫無視するのよ)
はやくここから逃げようとするアリアは開いた馬車をみて今日はいやなことばかり起きたから緊張しすぎねとクスッと小さく笑い気を緩める。気にしすぎと思ったアリア。しかしそこへ、バサッと何かが飛んでくる。
驚くアリアは視線の先に花束を見つける。
「お嬢様へのプレゼントが・・・汚れてしまいましたね僕の渡しかたが悪かったようです」
あの時の、謎の男がアリアの前に立っていた。男は落ちてしまった花束を拾ってにこっと笑う。
(なんなの)
「またお会いできて嬉しいです。ロースチェントお嬢様」
最悪なことばかり起こるのね・・・!と顔を歪めるアリア。
第13話 感想
謎の男と再会のシーンがとても良かったです。アリアに微笑むのですがその時の顔がとても歪んだ笑みで病んでいそうな感じが萌えました。次回がかなり気になるシーンですね!
13話では本来のアリアのイメージが出ていました、命が狙われているせいもあるのでしょうか。