第63話 ネタバレ
「そんなに長く待たせるつもりはなかったのだが・・・」
「あっそれなら・・・・・・え?い・・・今なんて・・・」
「プロポーズ・・・今回は本気だろうな?」
(今までのは本気じゃないってバレてたの!?今回は本気だから信じてぇぇ!)
「はいっ!神に誓って!!」
「それならこれからは理解してくれる・・・ということだな」
「理解?何をですか?」
「たとえば私が欲を出して無理を言ったり・・・・・・とか?」
「あ・・・逆に心配してるんじゃないんですか?」
「・・・・・・?」
「わたしもかなり欲張りだから・・・陛下にいっぱい理解してもらわないと・・・」
ソルレアの件が片付いて魔塔の問題も解決したら・・・その時は・・・
「完全にわたしのものになってくれますか?」
わたしがこの地で苦しむことがないように必要な時にいつでも手を繋いで抱きしめられるように・・・あなたの身体中を流れる神聖力まで・・・全部独り占めしてもいいですか?
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そうだ!4年間何とか生き延びればいいんだ!!4年後にラウルス様の司祭になったらまたベルゴットに戻って来られるし!
クラリス「歓迎会に参加されるそうですね!ドレスはまだお決めになっていませんよね?この私にお任せください!」
(昨日の夜決まったことなのになんで知ってるの?)
「あ・・・」
「さあ、お入りになってマダムフィラ!」
「マ・・・マダムフィラ?」
扉が開き沢山のドレスが運ばれる。
「クラリス・・・これは一体・・・」
「目標は!姫様をベルゴット一の美女にすることです!!エルラド嬢よりもずっとずっとずーっと綺麗に!」
「早速ドレスを選びましょう!」
「えぇぇぇえ?」
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青いドレスに身を包みエレニカは鏡の前で感動する。
「まさに神業・・・」
「姫様のような甘い輝きの髪はちょっとお手入れするだけで数倍はラブリーになるんですよっ。どうですか?気に入っていただけましたか?」
エレニカが頷く。
「イヤリングは私が選んでもよろしいでしょうか?」
「うん、レリアお願い」
「ブルーのドレスなので・・・サファイアはいかがですか?あるいは・・・この十字架のイヤリングも似合いそうです」
ラウルス様『あっ・・・私はその子が今持っているイヤリングが気に入った!銀の十字架!それで決まりだ!』
(銀色と赤紫・・・それから十字架はベルゴットの象徴だし・・・エウレディアンの色でもあるからお守りみたいで悪くないかも!)
「それにするわ。うん可愛い!」
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レリア「では姫様お気をつけていってらっしゃいませ」
(元々可愛いお方だったけどドレスアップされて更に可愛さが際立ってる!私が選んだイヤリングもちゃんとつけてくださったし・・・)
「レリア、姫様のベッドは私が整理するから洗濯室に行ってきてくれるかしら?そろそろお布団の洗濯が終わる頃なの」
「あっはい!」
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(お布団お布団~)
マリアンヌ先輩がベルゴロト宮殿ではちょっとのミスが命取りだって言ってた。それに姫様のことをよろしく頼むとも・・・とりあえず早くお布団を取りに行って・・・
それから・・・
「ん・・・?・・・・・・?」
「お名前は?」
(確かこの人は!)
「レ・・・レリアです」
「そう・・・レリア」
レリアが頭を下げるとエルラドが頭に触れる。
ビリッと痛みがはしる。
(!)
第63話 感想
レリアに何かしたようですね。