第46話 ネタバレ
(地下室に本・・・)
バレリーに頼まれて魔法の本を取りに行く。
(!?)
地下室に行くと輝く文字が浮かんでいた。
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【清華side】
「何の関係もない人たちが犠牲になっても構わない」
札を真ん中に魔方陣が輝き燃えるような文字が浮かぶ。
「あの人の傍にいる者たちを・・・すべて違う世界に送り込んでやるわ」
武術世界の町
(フラフラする・・・)
だけど苦労した分私の呪術は効果があるんだわ。
すぐにあの人に会えたところを見ると・・・
私の・・・
清華がふらつくとそれに気付いたセレニアの師匠がかけつける。
「あっ!お嬢さん・・・大丈夫ですか?」
「清華!!」
「ここにいたのか!」
「この子ったら最近いつもどこかに消えてしまうので探してたんですよ。ありがとうございました!」
「いえいえ~」
「ではお気をつけて!」
「あなたあの女が誰だか知ってる?」
「知らん!でも倒れた人を助けるのは人として当然だろ?」とセレニアの師匠が言う。
「ふざけないで毎日こっちの山に山菜を採りに来てる人じゃない。この数か月毎日見てる人の顔すら覚えてないくせによくそんなことが言えるわね」
「え?嫉妬してるのか??待てよ!最近村で女が何人もいなくなってるらしいんだ。一人で出歩くのは危ないぞ」
「何言ってるの!ランとあなた以外に私が女だと知ってる人はいないわ。
・・・・・・ランはどこに行ったんだろう?いなくなった村の女たちと関係があるのかな?それともいつも不気味な雰囲気を漂わせているあいつに・・・」
「大丈夫だ。ランは無事だから心配するな」
「なんでそう言い切れるの?」
「私にはわかるあっちの方からランの気配を感じるんだ。どこにいるのかはまだ調べているところだけど」
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セレニア「あ~生き返ったわ。本当にいい香りですね。薬草はご自分で育てたんですか?」
バレリー「ええ、この薬草には魔力を高める効果があって体力増強にもなるらしいです。それと回復にも効果があるって・・・」
ムレア「その節は大変失礼いたしました。師匠の教え通り反省の構えを・・・」
「うわっ土下座はやめてください!!本当に大丈夫ですから!私もあの時は神経に触るようなことを言ってしまって・・・」
「心から反省しています!もう二度とあのようなことはいたしません」
「・・・ということでご安心ください。それにもうムレアの頭の中は私を落とすことしかありませんから。まだ百年早いですが!」
「何を落とすって・・・?」
「セレニア師匠のことです!」
「何を言って・・・それよりカイロスのことは??」
「ここ数日・・・師匠とのゾクゾクするような出会いで気づかされました」
「ゾク・・・え?」
「私はカイロスお兄様にひと目ぼれしたのではなくてお兄様の強靭さに惹かれたんです。強くなりたいという欲求を強い彼を求める愛情と勘違いしていました。
両親は私のことをとても大事に思ってくれたのですが私に貴族の令嬢としての振舞い以外を教えてくれることはありませんでした」
「なのでずっと私の憧れの人だったカイロスお兄様をどうかよろしくお願いします」
「いえ実は私・・・まだそんな関係では・・・結婚もまだだし・・・今の私たちの関係は・・・」
第46話 感想
いろいろなことが明かされてきた感じですね。