ピッコマ『ある継母のメルヘン』第36話 ネタバレ&感想

第36話 ネタバレ

「レオン、ハサミを取って」とレイチェルが言う。

「うん」

「よし・・・いい感じね!これなら間に合いそうだわ」

「ママが気付いたらどうしよう?」

「絶対に大丈夫よ。私たちしかいない時に作ってるんだから。」

「ふふ・・・」

「うふふ・・・」

レイチェル
とレオン
レイチェル とレオン

(ママがすっごくビックリするだろうなー)

******

「どうしましょう・・・?今日はお供できそうにないのですが・・・」

「あ・・・騎士団定期訓練がある日だったのね」とシュリーが言うと騎士は

「それもありますが・・・ジェレミー様の稽古相手が私なんです・・・最近は毎日のように訓練に燃えていらっしゃるので。もうすぐ訓練場にいらっしゃるはずですよ」

(練習狂から練習の鬼に・・・)とシュリーは思う。

「聖誕祭の贈り物を買いに行かれるのですか?」

「ええグウェンと一緒に行ってくるわ。聖誕祭までもうあまり日もないから急がないと。ジェレミーが欲しがるものといえば剣しかないから早いうちからランゲネスの工房に依頼しておいたのだけど他の子供たちは聖誕祭が近づくまで待たなければいけなくて・・・」

「どうしてですか?」

シュリー
シュリー

「欲しがるものが何度も何度も変わってしまうのよ」

「それでは護衛を任せる他の騎士を呼んで参りましょう少々お待ちください奥様」

「1人いてくれれば充分だと思うわ。せっかくだからよそ行きの気分で出掛けたいの」

******

「うーん・・・武具の店はここが最後なのにエリアスが喜びそうなものが見つからないわねぇ」

「そうですね・・・」

「本人は騎士が夢だって言うけど本当になりたいのか兄の真似をしているだけなのかよく分からないし」

「練習ももう長いことやっておられませんしね」

シュリー
シュリー

(アルベルンの報告もあった上にヴァレンティノとの事件も気にかかる。剣以外に何か意味のある贈り物はないかしら・・・?あの子は一体どんなものが好きなんだっけ!?)

シュリー達が悩んでいると

「ずいぶんと長いこと悩んでいらっしゃいますが一風変わった品をお探しですかな。こちらへ来てごらんなさい。今はもうほとんど使われず骨董品のようなものですがあまりにも美しい色をしていたため今まで保管しておいたのです」と店主が話し弩弓をシュリー達に見せてくれた。

(あれ?どこか見覚えがあるような・・・)と感じるシュリー。

「奥様・・・もしかして私と同じことをお考えですか?」

「前侯爵夫人が思い浮かんだわグウェンも?私たちがそう思うくらいならエリアスもきっと気付くはずだわついに見つけたわね。この弩弓いただきますわ」

******

「双子のものは何が残っていたかしら?」

「百科事典全集です書店はこの先数ブロック程行けばありますわ。奥様嬉しそうなお顔ですね」

「あっそう見える?心配しすぎていたみたい。エリアスのことをあまりにもおろそかにしていたような気がして・・・気に入ってくれればいいのだけど」

「きっと気に入ってくださいますよ」

******

しかし、お目当ての店に着くと本日休業の貼り紙が貼ってあった。

「聖誕祭直前に休業ですって——!?どういうこと!?」

「今までこんなことはなかったのですが・・・明日また来てみますか?」

「ダメよ・・・祝祭前に時間があるのは今日だけなの今回の贈り物は少なくとも私の手で直接選びたいし・・・」

グウェン
グウェン

「・・・・・・!奥様それであれば他の方法がございます」

******

「ここは・・・」

「中流階級の市民たちのために商店街です。やはり贈り物を買いに来た人たちが多いですね。高価な品は無理でも本であればここでも充分購入できそうね!!」

「ありがとうグウェン」

「とんでもありませんわ」

(外国語 数学 天文学・・・上流層の書籍に比べると作りは劣るけれど種類がはるかに多い。店の中の品物も見てみなきゃ。)

贈り物を探しているとシュリーの隣に人が立つ。

シュリー
シュリー

(ん?本が大好きなのね。急いで荷物まで置いて・・・)

ザワザワとするなかシュリーの後ろの男が隣の女性の荷物を持ち逃げするのを目撃する。

「!」

「ちょっとあなた!そのカバンを下しなさい!」

「チッ」

駆けだす男。

「あ・・・!人込みの中に・・・」

隣の女性も気付き声を発すると男がどこからか現れ盗人を取り押さえた。

「はなしてあげて。貧民街のコソ泥たちがこんなところにまで入り込み始めたのですね。あやうく重要な資料をすべて失ってしまうところでした。ありがとうございます。このご恩をどうやってお返しすればよいか・・・!」

「恩だなんて・・・驚いて叫んでしまっただけですもの」とシュリーは言う。

「それが私のカバンを救ってくださったのですわ。」

「船の時間まではまだ余裕があるわよね?きちんとお礼のあいさつをさせていただきたいので・・・」女は連れの者に尋ね頷く男。

「もしよろしければお茶でも一杯いかがですか?」

「ふふ、それでは・・・私たちもたくさん歩いて疲れていたところだったのでありがたくご招待に応じさせていただきます」

「はい!ぜひ!これも何かの縁ですもの!ご親切な——・・・!貴族の令嬢・・・・・・でいらっしゃいますよね?」

女が笑顔でシュリーの手を掴み言う。シュリー達は女の勢いに驚きながらもあはは・・・と困った様子で「侯爵夫人ですわ」と話した。

第36話 感想

プレゼントを買いに行った先で出会った女性もこの先何か関わるのかな?

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